<とっておき南イタリア・シチリア島8>
 
  お伽の国の住宅アルベロベッロ

                                           <No.10-2>

 


 


 

 アルベロベッロは、平らな石を積み、石灰を塗った壁に円錐状の屋根を載せた不思議な家並みで、一度見たら、忘れられない光景です。
 15世紀頃、この地方の領主が建物を建てることを禁じる命令を出しました。
 そこで、農民たちは、管理人がきたらすぐに取り壊せるよう、土台も骨組みもなく、平たい石を円錐状に積み上げただけの小屋を作るようになったのです。
 これがトゥルッリといわれる「トンガリ屋根の家」の始まりとされています。
 後に、ブルボン家のフェルナンド4世が視察にきて、これらの家々を気に入り、以後はこの形の家のみを建てるよう命じ、村をアルベロベッロ(美しい木)と名付けたそうです。



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