<とっておき南イタリア・シチリア島8日間>
   
~旅行6日目・1月1日~

  
黄金の盆地モンレアーレ神殿の谷アグリジェント

                               No.16

 モンレアーレは、パルレモの南西約8㎞の丘の上(標高310メートル)にある小さな街でパルレモ湾
が見渡せ、また、「黄金の盆地」とも称されるほどの景勝地です。
「モンレアーレ」とは「王の山」という意味だそうで、眺めの良さと涼しさから王族の別荘地として愛
されてきたといいます。
 私達は、パルレモからバスで行きましたが、10分足らずで到着しました。まずは有料のトイレタイム
です。
 見どころとしては
「ドゥオモ」と隣接する「僧院の回廊」ですが、小生が見た限りでは別の建物で
はないように感じました。
 まず、ドゥオムに向かって100段の階段を登りました。
 緩やかな階段、というより道幅の狭い通路といった方が良い階段道で、途中には藤井フミヤさんが
推薦する店があるなど面白いところでした。
 ドゥオモは、その道路を右に曲がったところにありました。
 手前に広場があり、裏手に僧院の回廊があるはずなのですが、ドゥオモのためか?どうも記憶がは
っきりしません。


   <ドゥオモの正面>

   <僧院の回廊ではないの?

 ドゥオモは、12世紀にノルマン王の命で建てられたベネディクト派の修道院で、内部には「イエスの
生涯」や「復活」「アダムとイブ」などを描いたモザイク画があり、その黄金色に輝く宗教画に圧倒さ
れました。
 といいたいところですが・・・・


  といいたいところなのですが、聖堂全体で6,
000㎡にも及ぶという黄金に輝く繊細なモザイ
クを覚えていないのですから、呆れてしまいます
ね。 
 ところで、左の写真は、ドゥオモの内部写真で
すが、ピンボケでそのモザイクもはっきりしませ
ん。
 また、ドゥオモに隣接する
僧院の回廊は、「
った途端、その美しさにしばらく唖然立ち尽くし
てしまう。
」といわれていますが、これまた、写
真が残っていないのです。
 何が美しいのかといえば、「
中庭を囲んで弧を
描いて立つ均衡のとれた列柱
」なのですが、アラ
ブ風の幾何学模様で出来ているのですから、その
美しさは格別のはずですね。


 さて、ここの見学が終わりますと、ドゥオモの裏手にでて大きな木が茂る広場のような場所から眼下に広がるパルレモの町を眺めました。
 この日は、風が強かったのですが、幸い晴れていましたので、高台から眺める風景の美しさを十分楽しむことが出来ました。


  ドゥオモの裏手も人が歩きやすいように美し
く整備されていました。
 ところで、パルレモでゲットしたと考えてい
た木彫りの「ねこちゃん」は、ここの帰り道で
買ったようで、小生の勘違いでした。

 モンレアーレの見学が終わりますと、次はバスで2時間半かけて約130㎞離れたアグリジェ
ント
に向かいます。
 アグリジェントでは、まず、鳥やウサギを飼っているレストランで昼食をいただきました。

Chez Jean」は、なんと読むのでしょうか? 

<味?聞かないで下さい!>

 <パスタですね。>

 昼食の後、意味が不明なたどたどしい日本語を話す現地添乗員(若い細面の女性)とともに
神殿の谷」
に向かいました。
 神殿の谷とは、「どのようなところなのか?」と思っていたら、皆さんが小高い丘に向かって歩
き始めました。
 そもそも勉強不足(ではなく、勉強していない!)で神殿の谷がどのようなものなのか全く知
識がない小生でしたが、学校で習ったギリシャの神殿ではないかと錯覚するような光景が広がっ
ていました。

 ところで、アグリジェントは、イタリア、シチリア島南岸の都市で、人口は5万9千人です。
 街の周辺の小高い丘には神殿があり、その中でも有名な「神殿の谷」は「アグリジェントの遺
跡地域」として
97年に世界遺産に登録されました。
 旅行会社のパンフレットなどでは、アグリジェントのことを「海の見える丘に立つ夢のような
古代神殿」などと表現していますが、アグリジェントは、紀元前6世紀頃、この地に入植してき
たギリシャ人が築いた街だそうです。
 そうすると、アグリジェントに現在住んでいる人々はギリシャ人ということになりますか?
 そんなことはないと思いますが、ギリシャ神殿は、当然、ギリシャにあると信じていた小生に
は、イタリアにギリシャの象徴があることに違和感を覚えたものです。
 でも、地政学的には頷ける話なのです。ギリシャ人ばかりではなく、多くの民族がここ(シチ
リア島)を支配しては去るという歴史があったようです。

 などと書きますと「なーんだ!知っているじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、帰
国してから勉強した知識です。

 神殿の谷には、海に面した丘の中腹から稜線にかけて9つの神殿と約10の神殿跡・廃墟があ
り、また、先史時代のギリシャ・ローマ人住居跡も残っており、まさに
古代の夢とロマン薫る場
なのです。

 言葉はいらないから速く写真を見せろ!ごっもともです!
 まず、最初に見えてくるのが
ジュノーネ神殿ですが、その前に冬だというのに多くの実をつ
けていました
オリーブの巨木
が印象に残っていました。
 場所は、ジュノーネ神殿の近くではなく、コンコルディア神殿の近くにありました。

 
 

  どうやら神殿の谷の見学コースは、東端のジュノーネ神殿からになっているようです。
 左の写真がその遠景ですが、ご覧のように神殿通りの坂を登っていくと、この神殿が見えてきます。
 紀元前470年に建造されたこの神殿は、壁などは残っていませんが、25本の円柱と桁の一部は残っ
ています。

 
 <ジュノーネ神殿>

 <左下の崖の様子>

 そして、次がコンコルディア神殿ですが、その途中に前述のオリーブの大木がありました。
 コンコルディア神殿は、紀元前450年頃建設された神殿でドーリア式神殿の傑作とされています。
 コンコルディアという言葉は、パリのコンコルド広場に関係しているようですが、言葉に意味は、ギリ
シャ神話の「平和の女神」だそうです。
 34本の列柱が取り囲む上部には、三角形の壁と帯状の壁面も残って、全体のバランスが良く「うわ
!!こんなところにギリシャ神殿がある!」と思わず大きな声を上げそうです。

 
光り輝くコンコルディア神殿>
 
 <同じような写真ですね!>

 次がエルコーレ神殿です。
 エルコーレ神殿は、神殿の谷で最も古い神殿(紀元前520年)で、岩の上に建てられた柱は、何と
も言えない迫力がありました。
 かみさん、そして小生も、この大きな柱に抱きついて頬ずりなどをしましたが、何とも言いがたい歴
史の重みを感じたものです。


 最後が公園の入口近くの
ジョヴェ・オリンピコ神殿ですが、ここは、丘を下って道一つ隔てたとこ
ろにある神殿で、近くにはレストランやカフェがありました。
 この神殿は、面積は大きいのですが、円柱などが崩れてしまって大きな岩が転がっているように見
えました。
 特徴としては、テラモンという巨大な人像柱が寝転がっていることです。
 そして、この先にもいくつかの神殿があるという説明でしたが、ジョヴェ・オリンピコ神殿の西端で懸
命に遠景を眺めたのですが、よく分かりませんでした。


  <崩れた遺跡の残骸?>
 
  <巨大な人像柱・テラモン>
 
 
<アグリジェントに対する小生のメモ>
 ・丘の上には観光用の道路が整備されていて、右を望むと市街地が広がっていた。神殿は何カ  所あるのだろうか?神殿の周辺には、当時の墓地やこの遺跡を発掘・保護した人物の銅像がある  敷地などもあり、神殿の谷全体が訪れる人々にロマンを感じさせるものとなっている。

 この後は、ホテルに戻って最後の夕食です。もう食べものなど見たくない!?ごもっともですが、最後
ですからガマンしてご覧くださいませ!

     

 ということで、これが最後の記事ということになりました。
 旅行期間は8日間ですが、明日(7日目)は、ホテルを8時15分にバスで出発してパルレモの空港
からローマ(11:20発、所要時間約70分))に向かいます。
 ローマ発14:50分のAZ0784便(アリタリア航空)で成田(到着は1月3日11時10分・旅行8日目)
まで一っ飛び(所要時間12時間20分)です。


 
それにしても、楽しい旅は時間が過ぎるのが早いな!!
 南イタリア・シチリア島の旅は、ポンペイやアマルフィ海岸、アルベロベッロ、アグリジェン
トなど貴重な文化遺産や世界に誇れる自然が満載で、多くの方がこのコースを訪れる理由が分か
りました。
 次にこの地を訪問する機会があれば、もっと「ゆっくり、じっくり」見学したいものだと感じ
たものです。
 また、イタリアは日本人好みの美味しい食事が沢山ありますので、これもイタリアが愛される
理由の一つだと思います。
 でも、今回の旅の食事の評価は、残念ながら「イマイチ」だっと思います。
 最後に、親切丁寧にご案内いただいた添乗員の鈴木さん、懇意にしていただいたツアーメンバ
ーの皆様に心から感謝を申し上げ、この旅行記を閉じたいと思います。





 
次の旅行記は、どこに手をつけようかな?
 その時またお目にかかりましょう。
さよなら!さよなら!





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