<とっておき南イタリア・シチリア島8日間の旅>

~旅行6日目~ 1月 1日(木)~


 
パルレモからモンレアーレ、アグリジェントを散策

                        No.15



 ということで、昨日はタオルミーナからチェファルーを見学して列車で夜遅くパルレモに到着しました。
 パルレモのホテルNHパルレモに2泊するので、本日は荷物の整理がないことから気が楽です。
 旅行社のパンフに「連泊」をウリにしていることがありますが、「なるほど!」と頷けますね。

 ところで、本日は1月1日ですから、日本にいれば、「あけましておめでとうございます。」などとかみさんに挨拶しているところですが、旅行に行くと「めでたい」などという感慨が起こらないのですから不思議なものです。
 でも、昨夜は年越しを記念して爆竹を鳴らしていましたね。

 さて、本日の予定であるが、ホテルを8時に出発して
パルレモ観光である。見学場所は、ノルマン宮殿、マルトラーナ教会、マッシモ劇場(車窓観光)となっています。その後、バスでモンレアーレに移動してドオゥモを30分間見て、約130キロメートル離れたアグリジェントに向かいます。アグリジェントでは約1時間30分かけて神殿の谷を見学してパルレモのホテルに戻る予定となっています。

 まず、出発前に朝飯です。ホテルの朝食をほめたことがない小生が次のようにコメントしています。
 ・ クロワッサンが
絶品である。(でも、油で揚げてありますので、食べ過ぎにはご用心!)
 ・ ハム類も美味しい!
 ・ 狭いためかテーブル指定があったが、自由にしてもらいたい!

   
 
 さて、本日の観光であるが、まず、パルレモを約1時間見学しました。
 パルレモは人口約60万人のシチリア島最大の都市で道路や街が人混みでごった返していると思ったのであるが、正月のためでしょうか?とても静かでした。
 最初に見学した場所が
ノルマン宮殿で、バスに乗っていると左側に大きな建物が見えてきました。
 と思ったのですが、後ほど確認したところ、バスから
マッシモ劇場を見学(車窓)したのが先でした。

   マッシモ劇場は19世紀の建築物で、オペラの劇場としては、ウィーンのオペラ座、パリのガルニエ宮に次いで3番目に大きいそうです。
 この劇場がフランシス・コッポラ監督の映画ゴッドファーザーパート3の舞台になったことから一躍有名になったそうです。知らなかったな!
 場所は、クアトロ・カンティから見れば、マクェーダ通りのプレトーリア広場の反対方向になります。

  などと気取っていますが、記憶が薄れているのか?印象に残っていないのです。
 車窓観光というやり方は止めるべきですね!
 
 それはそれとして、次に向かったのが
ノルマン宮殿でした。
 ここは、9世紀のアラブ人の城を12世紀にノルマン王朝が拡張して王宮として使っていた建物で、現在は州議会議事堂になっているそうです。
 大きな広場(インディベンデンツァ広場)にある玄関を入り、2階に上ったところにある「パラディーナ礼拝堂は、天井も壁も柱も金色を基調とした美しいモザイクで覆い尽くされていて、パルレモで最も優美な場所だ」といいますが、残念ながら中を見学しなかったのです。


   

 次は、ここからパルレモのメインストリートとでもいうべきヴィットリオ・エマヌエーレ通りマルトラーナ教会を目指して歩きながら見学しました。
 この通りの狭い歩道を歩きますと、左側(帰りは右側)に
カテドラルといわれる大きな大聖堂が見えてきます。
 ここは、日程表では見学先になっていませんが、帰りに敷地に入って見学しました。
 ここを過ぎますと、
マクェーダという通りとの交差点になりますが、ここ(クワトロ・カンティ)に面する4つのスペイン・バロック様式の建物には、美しい彫刻が施されていて思わず見上げてしまいました。

 
         <4つ辻の建物>
 
    <美しい彫刻が見えない?>
 
  この写真ではクワトロ・カンティの豪華で美しい彫刻が見えづらいと思いますが、ご容赦下さい。
 頭と首を上に向けて懸命に見学したので「この面白い場所」については鮮明に記憶しているのですが、よい写真がありませんでした。

 この交差点を右方向に曲がりますと、街の中心
「プレートリア広場」につきます。ここは、市庁舎の前にある広場で、大理石の彫像で飾られた16世紀の噴水があります。
 周りを役所や教会で囲まれた中庭のような空間になっていてルネサンス彫刻が何体も並ぶ面白いところです。


 
     <プレートリア広場>
 
      <マルトラーナ教会>

 右の写真のマルトラーナ教会(ラ・マルトラーナ)は、阪急交通さんの日程表に載っている見学先で、場所は、左の写真の右奥にある、といったらよいのでしょうか。
 12世紀に建設されたノルマン様式の教会であるといいますからカテドラル(大聖堂)やノルマン宮殿(拡張)と同時代に建設されたということになります。
 王朝などの支配者は、どうしてこういう大きな建物などを建設したがるのでしょうね?
 ところで、このマルトラーナ教会は、ご覧のように古めかしい建物で右端がちょん切れているように見えますが、隣にある「
サン・カタルド教会」と同一の建物のように小生には見えてしまいました。
 また、右側に見える円筒の鐘楼の下のファサードは16~17世紀に付け加えられたものだそうですが、よく分かりません。
 ちょん切れていない写真が見たい?

    いかがですか?写真右側の建物の屋上にアラブ風の赤い風船のようなドームが見えますよね。
 この建物が
「サン・カタルド教会」です。
 なお、こちらの写真ではマルトラーナ教会の鐘楼がよく分かり、その下のファサードといわれる部分も写っています。
 しかし、ファサードとは「建築物の正面」という意味だそうですから、その意味では木の葉が邪魔をしてよく見えない!ということですね。

 さて、ここからユータウンして、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩いて行きますと、とてつもなく大きな教会風の建物が目に飛び込んできます。
 この建物が
カテドラル(大聖堂)で、見学する予定はなかったのですが、道路を渡って敷地に入って見学してきました。
 建物が大きすぎて写真に収まらないのが残念なのですが、教会の扉や庭に咲いていた極楽鳥花を撮影できましたので、「良し!」としましょう。
 なお、中はこの地を支配したフランス、スペインの王が眠る王家の墓や王冠などを展示した宝物館があると聞きましたが、ミサがありましたので入れませんでした。

 手前が日陰で暗くなってしまい、見づらいのですが、カテドラルの大きさが分かると思います。
 12世紀に創建された教会で後にパルレモを支配した様々な勢力によて手が加えられ、キューポラはロマネスク様式になっているそうです。



 <
極楽鳥花>
  
 

 この後は、バスでモンレアーレに移動しました。



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