その免税店で、添乗員のHさんからウィーン市内の地図を見ながら「現在地はここで、昼飯はここがいいよ、お土産としてチョコレートを買うならデパ地下がよいが、場所はここだよ、それから、タクシーはここから乗りなさい、ウィーンのタクシーは安全だよ。」などと教えられた。
何のことはない。午後は、自由行動で勝手に動きなさい、ということである。
しかし、である。教えられたが、右も左も分からない我々はどうすればよいのか?
後で聞けば、それを心配して、Hさんが行動をともにしようと考えていたらしいが、目印の歩行者天国の大通りに二人で歩き出してしまった。
サー、それからが大変である。
マイワイフ、お土産を買いたいので、まず、デパートに行きたいという。
二人で地図を見ながら、右往左往、大喧嘩、お陰で我が愛妻の方向音痴を再認識いたしました。
やっとの思いで、デパ地下に到着してウィーンのスーパーを初体験し、めでたくチョコレートとコーヒーをゲットしました。
日本と変わらないシステムでしたが、ビニール袋はいただけませんでしたので、買いました。
その後、どこへ行くかとなったが、Hさんがカフェ(喫茶店)を盛んにすすめていましたので、そこを訪ねるが、どこも満員である。
「ああー、ウィーンの美味しいコーヒーと食事はいただけないのか!」なんて思いながら、人混みの中を思案する二人でした。
仕方なしに、有名な日本食のレストランがあるというので、そちらに行ってみる。
名前は「天」という字がついていたような気がする。(天馬屋?)
幸い、席に空きがあり、うどん好きの愛妻とともに、すしを食べようかと思ったが、バカに値段が高い。
二人そろって、おにぎりが2個ついている暖かいソバセットを注文、周りを見ると、ほとんどが日本人!と思いきや、半分近くが外国人(外国人は我々でしょう!)。
店は、客の回転が良く、長居は禁物と考え、帽子と外套を着て外で待っていると、愛妻が店に戻れと迎えにくる。
そのわけは、何だろうか?かみさんに聞いても分からないかも!
さて、お腹も膨らんで、腹ごなしにどこへ行くかとなるが、タクシーで帰ることも考えて、国立歌劇場を目印にすることにした。
そのうちに、小生がマザーじゃないや、マリア・テレジア像をはさんで同じ形の立派な建物が二つ並んでいるのを思いだした。
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