細長い二つの建物がある方向に歩いて行くと、なんと、王宮があるではないか!
 その荘厳な美しさに、はいポーズ!


               

 この王宮を囲んでいる公園を抜けて、大きな道路に出ようとしたら、若い東洋系の女性画家に日本人観光客が捕まっている。

 これを見た我が愛妻、目が爛々と輝きだした。
 この女性、中国人らしいが、英語で話をしている。
 要は、綺麗なウィーンの街並みを題材にしたデッサン画を売っているのである。

 我々が近づくと、カモとばかりに売り込みが始まるが、値段が高い。
 「プライス・ダウン、ディスカウント」などと通じない英語を使いながら値下げの交渉をするが、
敵もさるもの、ひっかくもの!

 こちらが半値にしようとすると、2枚買えときた。
 2枚で1枚を50%オフみたいなことを言う。
 その結末は、かみさんに聞いてください。


 さて、ここから、大きな通りを越えていくと、マリア・テレジア像がある広場の両側に建つ自然史博物館と美術史美術館が見えてきた。
 ここで、記念撮影をして美術史美術館の中を見学しようとしたら、入場券を求める人々の列が長く続いている。
 時間がないので本当に残念であるが、諦めることにした。

「今度ウィーンに来たら絶対見ようね!」などと言いながら、もと来た王宮の公園に戻る二人でした。



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