素晴らしい景色の連続です。現地添乗員がラウセンとか、バードコイザンとかいう言葉を使っていますが、いずれも別荘地の名前のようです。

 

 あぁ、そうそう、写真ばかりに気を取られて、肝心のザルツカンマーグートについてお話しませんでしたね。

 ザルツカンマーグートは、ザルツブルグ市街からバスで1時間ほどの距離にあるようです。
 先ほど、ゴーザウ湖まで2時間くらいと言いましたが、小生の記録では、ホテル出発が7時45分で、9時50分くらいにゴーザウ湖に到着したことから、そう申し上げました。

 まぁ、よく分かりませんが、ここは、塩(ザルツ)の御料地(カンマーグート)ということで、13世紀にオーストリアの支配者となったハプスブルク家が白い黄金(岩塩)がとれるこの地を財務局の管轄に置いたことから、このような名前が付いたようです。

 しかし、塩はともかく、写真のように、誠に美しい地域で、標高600メートルで、温泉もある、ということから王侯貴族の避暑地、保養地として栄えたようであります。
 
 19世紀半ばには、フランツ・ヨーゼフ1世の別荘がバード・イシュルに建てられ、皇帝は、毎年夏には別荘で過ごしていたそうですから、ザルツカンマーグート地区がよほど気に入っていたのでしょうね!
 まぁ、実際にきてみますと皇帝でなくとも気に入りますよね。
 
 それと、ここは、ハルシュタットで発掘された墓地から紀元前800年から400年ごろに栄えたケルト文明(東ヨーロッパ初の鉄器文明だそうです)の地として有名だそうです。
 
 ところで、ザルツカンマーグート地区とは、ザルツブルク州、シュタイヤーマルク州、オーバーエステライヒ州にまたがる湖水地帯のことです。
 
 ここの湖水は、70以上もあり、いずれも氷河が削り取った大地に出来た湖で、透明度が高いことで有名で、人々が生活する街は、その周囲にできているといって良いでしょう。



この続きは ゴーザウ湖です。