列車は、ゆっくりと登っていきます。スイッチバックなのでしょうか?地面に車体が吸い付いているようで何となく安心です。
 でも、混んでいましたね。定員一杯に客を乗せているせいで、座っているのですが、自由が利かない状態です。
 まぁ、遊園地にあるミニチュアのような列車ですから、やむを得ないのですが・・・

 進行方向の右側が山側(といっても、視界が開けることもあります。)で、左側が大きく視界が開けている崖側で、こちらからは、ヴォルフガング湖を中心とした景色が一望できるのでした。

 幸い、小生が座った位置は、崖側の窓際だったものですから、良い撮影ができると期待していたのです。

 ところがです。上に昇っていく内に雲行きが怪しくなってきました。
 まさに、言葉通りで雲(霧)が出てきて遠方が霞んできたのであります。
 そして、頂上に着きますと、近くは見えるのですが、遠方が見えません。

 特に、ヴォルフガング湖の反対側には、湖が2つあると聞きましたが、真っ白の世界で何にも見えませんでした。
 ということで、良い写真がありませんが、いくつか紹介しましょう。


  <霞の中の光景>

  <列車を降りた頂上付近>

 ここから、再び、登山鉄道に乗って下山したのですが、駅からは、バス停まで歩くのであります。

 当然、市街地を通過するのですが、途中、白馬亭近くの巡礼教会と思われる教会に立ち寄ったり、土産物屋さんを探して横路にそれたりしてバス停に向かいました。

 さぁーここで、わが愛妻の方向音痴が発揮されるであります。
 といっても、大した話ではありません。バス停とは反対の方向に行こうとしただけのことであります。

駐車場の様子(左側の地下にトイレ)

 この後は、今夜の宿泊地であるバードイシュルに向かいます。
 バードイシュルは、ブラームスなどの音楽家や王侯貴族に愛された避暑地で、ヨーロッパでは珍しい温泉もあるそうです。
 バードイシュルは、イシュル川とラウン川に挟まれたところに開けた街で、カイザーパークの中にあるハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の別荘「カイザイービラ」が有名だそうであります。

 私達が乗ったバスがバードイシュルに近づきますと、急に道路が混んできました。
 何故、こんなことを書くのか?バードイシュという所を知らなかったからでありますが、ホテルに到着しても、一体ここが何処なのか、皆目見当がつきませんでした。

 実は、ここが有名な避暑地であることは、恥ずかしながら帰国してから知ったことなのです。
 でも、綺麗な街であることは、鮮明に覚えており、また、街の名前もきちんと覚えておりましたから不思議なものです。

 私達のホテルは、川の前にある道路から路地に入った所にあり、あまり高級な感じはしませんでしたが、夕食までの時間を利用してこの街を散策することができました。

 私達の目の前にある川がイシュル川なのか、ラウン川なのか分かりませんが、その清流と調和した街の美しさは、忘れることができないくらいであります。



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