No.8-2
ドン・キホーテとセルバンテス(メモ)
ドン・キホーテは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Cervantes Saavedra、1517~1616)の小説です。
ヨーロッパで流行していた騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った主人公(下級貴族)が、自らを伝説の騎士と思いこみ、ラ・マンチャの「ドン・キホーテ卿」と名乗って、痩せこけたロシナンテにまたがり、従者サン・チョパンサを引き連れて遍歴の旅に出かける物語です。
旧態依然としたスペインなどへの批判精神に富んだ作品で、風車に突進する有名なシーンは、スペインを象徴する騎士姿のドン・キホーテがオランダを象徴する風車に負けるという、オランダ独立を暗示するメタファー(暗喩・・・比喩法の一つで「・・・ようだ」「・・・ごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。「花のかんばせ」「金は力なり」の類。)であったとする説もあるようです。
実在の騎士道小説や牧人小説などが作中に多く登場し、書物の善し悪しについて登場人物が盛んに議論する場面もあり、17世紀のヨーロッパ文学についての文学史上の資料的価値も高いとされているそうです。(出典フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」など)