トルコ一周とカッパドキアの旅
 <2010.10.18(月)~10.30(土)・ワールド航空サービス社>


    ~旅行8日目・10月25日(月)  晴れ~ 





                                  No.28


 ▲ 
トロイ遺跡2

<Mugiko>
 Ⅵ市の城壁を見て見学路を進んでいくと、次に見えてくるのは、Ⅷ市時代に建立され、Ⅸ時代に再建された「アテナ神殿」だけれども、「これが、アテナ神殿だ!」というものが見当たらないのよ。
<Mugio>
 一番新しい時代のものだから、その遺跡があってもよさそうだけれど、この時代のものとしては、アテナ神殿とオディオンの手前にある「聖域」ぐらいらしいよ。


  <アテナ神殿付近の光景>

  <大理石の天井?>

<Mugiko>
 写真がボケているけれど、大理石に彫刻を施されたものが転がっていたわ。右側の写真はⅧ市時代の「アテナ神殿の天井」みたいね。
<Mugio>
 ここを過ぎると、低い通路になっていて、そこに屋根がある赤いレンガ造りの城壁の跡のようなものが目の前にありました。
 簡単に手に触れることができますので、持って帰ることもできそうですが、もちろん、そんなことはしていません!


<Mugiko>
 この赤いレンガ上のものは、Ⅰ市時代の紀元前3000年から2500年ごろのものといいますから、すごいものですね。
 でも、ご覧のように簡単に触れることができますので、もしかしたら、レプリカかも知れませんよ。
 
<Mugio>
 Ⅰ市は、初期青銅器時代で「石壁と長屋のような小集落が残っている。」という説明からすると、このレンガ状の城壁は、次のⅡ市時代のものかもしれないね。

  <レンガ状の城壁?> 

<Mugiko>
 というように、私たちの知識では不明なことが多くて、このレンガ状のものを「メガロン式住居跡」だという説明もあるのよ。
<Mugio>
 また、メガロン式住居(Megaron House)というのは、「石組土台の上に赤土レンガを積み上げて構築された4500年前の密閉構造の住居跡」という説明もあり、これからすると、この写真に写っている構造物は、「まさにその通り!」だな、と思えるよね。
<Mugiko>
 先ほどから、二人とも的外れなことを言ってるかもしれないけれど、見学コースに沿って歩いたはずだから、それを頼りにするしかないわよ。

 

<Mugio>
 そうだね!はじめからこの案内図を掲載しておけばよかったな!
 現在、中央付近に薄い橙色に横に引かれた棒線があり、そこに城壁(Ⅰ)という表示がある辺りを歩いているということだね。

<Mugiko>
 だけれども、Ⅰ時代の城壁を撮影していなったようね。仕方がないから「シュリーマントレンチ」といわれる場所を掲載しておきましょう。トレンチとは、「考古学では発掘溝。適当な長さと幅を持った帯状の区域を設定し、その部分を掘り下げて調査する。」ことだから、シュリーマンが発掘調査した溝ということかな?


  <Ⅰ市の城壁付近の光景> 

  <シュリーマンのトレンチ>

<Mugiko>
 「Ⅰ市の城壁付近の光景」?この写真は、シュリーマンが発掘したという溝の手前で撮影したので、掲載したかった!のでしょう。
<Mugio>
 ところで、この発掘溝を勝手に「シュリーマンのトレンチ」などといっているけれど、トロイ遺跡の発掘者のシュリーマンが掘り進んだ場所が右上の光景のようだね。
 この上にあった何層もの遺跡は破壊されてしまって、残っているのはⅠ市遺跡のみだという話だ。
 よく見ると、横に並んだ石積みの列がいくつか見えるけれども、これは、住居の基礎部分らしいね。
 でも、「わがまま歩き」では、この写真の「下に見えている石組はⅡ市のもの」と説明しているので、Ⅰ市時代なのかⅡ市時代なのかが分からなくなってきたよ。

<Mugiko>
 そうね!でも、あなたの写真とは撮影した方向や角度などが違うから、そういう石積みが写っていたのかも知れないわ。
 それよりも、ここのことを約5000年前(Ⅰ市)の住居跡で、「メガロン式住居跡」だと説明している資料が多いわね。

<Mugio>
 ということは、先ほどの赤いレンガ状のものがこの場所の石積みの上に乗っていた、ということになるの?
<Mugiko>
 謎が深まったわね。
<Mugio>
 次は、トレンチの近くにあった下の写真2枚ですが、様々な時代の層が複雑に重なっている様子が分かるね。

   <多くのな時代が重なる地層>
<Mugiko>
 左の地層には、時代を表す番号がふってあって、どの時代のものか分かるようになっていますが、何度もこの地層に都市が築かれた、ということかしら?  
<Mugio>

 きっと、そうだろうね。
 下のプレートは、この地層の手前に置かれていたので、地層に番号を振って観光客が分かるようにしたと思うよ。
<Mugiko>
 左の地層の写りが良くないけれど、中央の黄色の表札には「Ⅱ」と書いてあるみたいね。その真上の白い表札には「Ⅲ」、そしてその左上の白い表札には「Ⅳ」と書いてあるように見えるわ。

 <時代を表示しているプレート> 

<Mugio>
 写真がボケているので「はっきり」分からないけれども、きっとそうだよ。
 右下のプレートの黄色い部分が「Ⅱ」、その上の白い部分の下から「Ⅲ」、「Ⅳ」、「Ⅴ」、「Ⅵ」、「Ⅶa」、「Ⅶb」などと表示されているからね。

<Mugiko>
 次は、先ほどの地図でいうとⅡ市後期の城壁や城門、斜道(ランプ)があるはずですが、どうもよく分かりません。


  <Ⅱ市後期の城壁?>

  <見学路と傾斜路>

<Mugio>
 右写真の左側の斜めになってる路がランプと呼ばれている傾斜路です。
 分かりやすく言うと、「大理石で舗装された坂道。」といったらよいのかも知れません。
 シュリーマンは、この手前の溝でプリアモスの宝と呼ばれる黄金を発掘しています。

<Mugiko>
 次は、Ⅵ市の城壁を越えて「聖域アルターなど、Ⅶb~Ⅸ」と表示されている所に向かいました。





           ▲ トロイ遺跡3
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