花のベネルクス物語15日間の旅行記
 <2012. 4.11(水)~ 4.25(水) (株)ユーラシア旅行社>

        ~4月17日(火)旅行7日目  晴れ時々くもり~ 
 
 






                                No.13


 ベルギー最後のリエージュへ「休憩なしで行くのかな?」と思っていましたら、場所は分かりませんが、12時40分頃ガソリンスタンドでトイレタイムをとりました。
 約1時間40分走ったことになりますので、ガマンできなくなったということでしょうか?
 ところで、ヨーロッパではよくある話ですが、このトイレも有料(0.5ユーロ)でした。


  <トイレ休憩のガソリンスタンド> 
 ルクセンブルクからの景色に何か面白いものがないのか?「キョロキョロ」したはずですが、何にも残っていませんでしたので、きっと居眠りをしていたのですネ。

 13時10分にはリエージュのレストランに到着しましたので、このスタンドから30分弱かかりましたが、もう少し早めのトイレ休憩が必要だったのではないか思います。

 などというトイレ談義はこのくらいにしまして、昼食に話を進めたいと思います。まず、リエージュ到着時の光景をご覧ください。


  <リエージュ到着時の光景>

  <レストラン入口からの光景> 

 リエージュは、ベルギー南部のフランス語圏、ワロン地方の中心都市で、その歴史は、ベルギーにキリスト教が広まった8世紀に西ローマ帝国皇帝カール大帝が離宮を設けたことから始まったそうです。その後、800年にもわたる司教領の独立都市として、宗教を背景とした華麗な文化が華開き、その様子はいまも、旧市街に立つプリンス・エベック宮殿や聖バルタミー教会をはじめとする歴史的な建造物に見ることができる(わがまま歩き)といいます。

 このような都市ですから見どころも沢山あると思いますが、私達は昼食をいただいただけで、この町を観光することはありませんでした。誠に残念です!

   昼食のメニューは、Tさんメモによれば「
小エビのコロッケ」、「白身魚のホワイトソ
ース」「シューアイス」となっています。
 問題は、味ですが、辛口の小生が3つとも
「美味しい!」と評価しています。
 ビール?オルヴァルの赤ラベルですね。
 
 

 リエージュでの昼食を済ませますと、またも!バスに揺られて今夜の宿泊地オランダの「マーストリヒト」に向かいます。
 でも、レストランを15時ちょうどぐらいに出発して15時40分にはホテルに到着しましたので、リエージュからは意外と近いようです。(地図を見ると30㎞はないようです。)


  <ホテル到着直前の光景>

   <ホテルBASTION>

 まず、ホテルに入って一休みしてから、その後16時20分から市内観光に出発しました。
 今日のホテルは「バステオン(BASTION)」という名前のホテルですが、市庁舎があるマルクト広場から歩いて3~4分のところですから、市内観光にはもってこいの場所です。

 ところで、ユーラシア旅行社の日程表では、マーストリヒトは、
「車窓より観光」となっていましたので、歩いて散策できるのは本当にラッキーです。Tさんのご配慮に感謝!感謝!です。

 ここで、マーストリヒトの勉強です。(わがまま歩き)

 街の三方をベルギーとドイツの国境に接しているマーストリヒトは、オランダ東南端の州リンブルグの州都。平らな国オランダでは珍しく丘陵(地元に人は「山」と呼ぶが)に囲まれ、中心をマース川が流れる美しい街だ。
 ここに紀元前50年、古代ローマ人が渡し場を築いたことから、「ヨーロッパの十字路」と呼ばれる都市が生まれた。交通の要衝であったため、スペインやフランスなどの支配が繰り返され、オランダ独立戦争後の17世紀にオランダ領となった。
 こうした歴史を物語る遺跡はホテルの地下にまである。また1991年にはEU発足の条約会議が開催された。
 他国の文化が交じり合ってきただけに、中世ヨーロッパの陰影とラテン系の陽気な雰囲気が同居する、オランダ離れした魅力がある。例えば、聖母教会に見られる華麗なカトリック文化や、最北端のワイン産地としても知られる美食の数々、そしてフランスやベルギーの近さを実感させるファッション街のセンス。・・・


 この文章を読みますと、「ははあ、こういう歴史がある街なのか!マーストリヒト条約の話も聞いたことがある。」と思うのですが、この街の何処をどう歩いたのか?さっぱり分かりませんので、Tさんと現地ガイドのルシアンさんの後をついていくしかありません。
 ということは、後で場所を確認するのも難儀だった?そうなのです。具体的には、Tさんのメモをご覧ください。

 メモでは、「ガイドのルシアンさんと合流、まずはかっての
城壁の跡から町の中へ入っていきます。18世紀にペストが大流行したときに患者を隔離するためのペストハウスがあったというヘルポート(地獄の門)を通り、オランダ最古の聖母教会でマリア様を見学、その後、町の中心マルクト広場へ向かいます。」

 となっています。

 まず、城壁の跡を「わがまま歩き」の地図で確認しますと、ホテルがあるマルクト広場付近は、街の北側になっているの対して、城壁はマース川の西側にある市立公園付近の南側一帯にあります。
 ホテルからは目算で1㎞はないようですから、十分歩ける距離です。
 そして、確かに緑豊かな公園の中を歩いた記憶が鮮やかに蘇ってきます。「これが城壁の跡?」という感じもしますが、間違いないようです。


   <「春近し!」の市立公園> 

   <公園を歩く皆さん!>

   <左側の護岸のようなものは?> 

  <小川には小鳥たちが!>

 この美しい光景は、マース川沿いの市立公園ですが、写真の小川は、南側の城壁に沿って流れているイエーケルという川のようです。地図を見ますと、小鳥たちがいる場所は、公園の中で川幅が大きく膨らんで湖のようになっているところのようです。

 この城壁は、マーストリヒトが要塞都市だった13~16世紀にかけて造られたものですが、現在も街のあちこちにその面影が残っています。私達が見学したのは、このうちの市立公園に残る城壁で、ここには「地獄の門」と呼ばれる城壁があります。

  なぜ、「地獄」などという名前がついているのか?
 「1229年に築かれた城壁南端にある門の向かいには、18世紀ペスト流行の際に建てられた隔離施設ペストハウスがある。ペストを患った人々はこの門を通って施設に送られ、戻ることはなかったという痛ましい歴史が名前の由来。(わがまま歩き)」というのですから驚きです。

  <ヘルポート(地獄の門)>

 この後はオランダ最古の「聖母マリア教会」に向かったのですが、地獄の門を抜けると緑の公園から一転して瀟洒な街並が続いていました。


  <地獄の門を抜けると?>

  <オモチャのようなバスの連結車?>

 バスの窓に貼ってあるもの?それがよく分からないのです!それよりも聖母マリア教会の中をご覧ください。そして、近くの路上では、何をしているのか分からないのですが、何かをアピールしている女性がいました。


  <聖母マリア教会の中>

  <聖母マリア教会の入口>

   <何かの記念?>

 聖母マリア教会は、十字形のロマネスク様式ハジリカ聖堂が幻想的な雰囲気だといいますが、中に入りますと、左写真のようにロウソクの塔が揺らめく先に15世紀制作の聖母マリア像が祀られていました。
 この教会の見学時間はわずか5分ほどで、その後、外に出ますと、右下の写真のような女性が何かを訴えているのでしょうか?(「trouwen」とはどんな意味でしょうか?)

 さて、Tさんメモの続きですが、「その後、町の中心
マルクト広場へ向かいます。広場に行く前には、これまた最古の聖セルファース橋、そしてオランダのアイドルミッフィーショップを通りました。マルクト広場からはフライトホフ広場へ抜け、牛の血で染めたという真っ赤な聖ヤンス教会、そして“おばあさん”として慕われるワトンの鐘を持つ聖セルファース教会をご覧いただき、自由時間へ・・・。」となっています。

 しかし、聖母マリア教会から最初に行ったところは、Tさんメモの聖セルファース橋ではなく、かみさんが買いたくて買いたくて「うずうず」していたミッフィーショップ(De Winkel Van Nijntje(デ・ヴィンケル・ファン・ナインチェ))でした。
 でも、この時には店の場所だけを教えていただいて自由時間にここに戻ってくることにしました。
 なぜ、そんなに買いたいのか?それは、この旅行に行く前に孫に「オランダのミッフィーを買ってくる!」と約束したからです。


 <DE WINKEL VAN NIJNTJE>

   <ミッフィーショップの品物>

 この店を右方向に歩きますと、マース川沿いの道路に出ますが、さらに、そこを北に進んで行きますと、右側に聖セルファース橋が見えてきます。ここからの光景も本当に美しいもので、対岸の聖マルチヌス教会が遠くに見えていました。


   <聖セルファース橋>

  <橋の左方向には聖マルチヌス教会>

 この場所から次に向かったのは、ホテル近くのマルク広場でした。
 
聖ヤンス教会聖セルファース教会があるフライトホフ広場に行かずに先にマルクト広場に向かったのは、私達が迷い子にならないように!とのTさんのご配慮なのかもじれません。


  <マルクト広場の市庁舎>

   <夕闇が迫るマルクト広場> 

 頭がちょん切れてしまいましたが、左上の写真がマルクト広場に立つ1664年完成の市庁舎です。
 ミッフィーショップでの帰りにこの広場で女3人衆(ミッフィーの買い物袋を下げて「ニコニコ」しているDさん、Oさん、かみさん)の記念撮影をしましたが、残念ですが、またまた掲載できません!

 右の写真がフライトホフ広場に立つ聖セルファース教会聖ヤンス教会ですが、重なって見えてしまいましたね。
 見えにくいのですが、左側の赤く高い塔が12世紀創建の聖ヤンス教会です。
 また、右側のセルファース教会は、堅牢重厚なロマネスク様式で、この街の大司教だったセルファースが384年にここに葬られて街の守護聖人とあがめられ、6世紀には最初の建物が建てられたというオランダ最古の教会の一つだそうですから、もっとじっくり見学したかったものです。。

 <聖セルファース教会と聖ヤンス教会>


   <我が家のミッフィーちゃん> 
 上の写真を撮影した時刻が17時20分ぐらいでしたが、この後は先ほど申し上げたように自由時間ですから、大急ぎでミッフィーショップに向かいました。
 生憎、店が閉まっていましたが、無理をいって開けていただき無事、ミッフィーちゃんを2匹ゲットすることができました。
 このうち、我が家には白いミッフィーちゃんがご覧のように鎮座しています。
 もう一匹の色?孫へのお土産ですが、橙色だったかな?

 

 この後はホテルに戻って夕食です。
 メニューは、チキンのグリル、トマトスープ、チョコレートムースですが、どんなお味でしょうか?
 小生のメモには「スープ、焼き鳥、ジャガイモ、チョコ 味は
「まぁ、まぁ」ですね。→昨日よりちょっと下だが、わるくない!」 となっていました。
 それにしても、ジャガイモがあったのかな?
    
   

 明日は旅行8日目、この旅行の大きな見物の一つと考えていたフェンローでの「10年に一度の国際博覧会フロリアード」とオランダの象徴とでもいうべきキンデルダイクの風車見学があります。
 今夜の宿、マーストリヒトのホテルBASTIONで英気を養いたいものです。






次のページ(No.14) 前のページ(No.12) トップページ(No.1)