花のベネルクス物語15日間の旅行記
 <2012. 4.11(水)~ 4.25(水) (株)ユーラシア旅行社>

        ~4月20日(金)旅行10日目  くもり後雨~  
 





                               No.18


 デンハーグは、16世紀にオランダ連邦共和国が成立して以来、連邦議会が置かれ、現在も、国会議事堂や政府官庁があるほか国際色豊かで、また、女王様の住居があるなど政治の中心地となっています。そのため、その歴史を偲ばせる見どころが多く、また、美術館などの文化面も充実しています。

 などと、どこかで聞いたようなことを言ってますが、私達が泊まったホテル,ベル・エアーは、緑溢れる大きな公園がいくつもあるデンハーグらしいところにありました。
 前ページで記事にしました平和宮までは約1キロメートルありますが、ソルフヴリート(Zorgvliet)という公園が向かいにあり、また、「市立美術館の近所」といえるようなところですし、さらに、ハーグの主要なショッピング街までトラムで15分という絶好の位置にあります。(これでは、ホテルの宣伝をしているみたいですネ!)



  <ベル・エアーホテル>


   <235号室の様子>

 ご覧のようにベル・エアーは、近代的な大きなホテルで、この日も日本人ツアー客が4組もあったそうです。
 部屋の面積は、昨日のホテルより狭いが、悪くはない方です。また、シャワーやトイレといった水回りも良好でした。ただし、食事の味は「イマイチ」でしたので、総合評価としては「普通」といったところです。

 さて、この日のホテル出発までの予定ですが、モーニングコール6時30分、朝食が同じく6時30分0階レストラン、バゲージダウンが7時45分、ロビー集合(出発)が8時15分となっています。


 また、今日の日程は、まず、アルクマールで毎週金曜日に開催される「チーズ市」を見学します。そして、昼食後に小生が最も楽しみにしていたキューケンホフ公園に向かい、「たっぷり」2時間かけて見学します。その後、ライデンでシーボルトハウスに寄って、最後にアムステルダムのホテルに向かう予定です。楽しみが一杯の一日になりそうです。

 朝から食欲旺盛?たまには白いゴハンに、味噌汁、焼き魚などをいただきたいものですが、贅沢は言ってられませんネ。
 夕食の味は「まあまあ」でしたが、朝食は「イマイチ」でした。ハム、ソーセージは堅い上に旨みががありませんでした。
 それと、レストランの照明が暗いのも気になりました。
 

 ホテル出発は、当初の予定より15分間早い8時15分でした。デンハーグからアルクマールまでがどのくらいの距離なのか分かりませんが、バスは海岸線沿いを走って、9時50分頃にチーズ市が開かれている会場(ワーフ広場)に到着しました。


  <会場が見えてきました!>

   <チーズ博物館です>

 ここのチーズ市は「世界最大最古!」だといわれています。4月初旬から9月初旬までの約5ヶ月間、毎週金曜日の朝10時から12時30分まで何世紀も昔から(1365年とか1593年という説がある)由緒ある方法でチーズが取引される様子が公開されています。
 ワーフ(Waagplein)とは、オランダ語で計量という意味だそうですから、広場にずらりと並べられたチーズの取引とそれに必要な計量がこの広場で行われるという意味ではないでしょうか?

 私達がワーフ広場に到着しますと、この広場を囲む人々でごった返しています。右上写真のチーズ博物館横に11時に集合するまで自由行動ということでしたが、その際、Tさんからユーラシア旅行社のツアー客が私達以外も来ているので、イヤホンガイドの通信回線が混線してTさん以外の声が聞こえるかも知れない?という趣旨の話がありました。
 この混線が、ページNo.1のあいさつで申し上げた
「すれ違いの出会い」の伏線だったのかも知れません。

 私達は、まず、チーズ博物館に入場して広場の様子を上から眺めることにしました。


  <博物館から見て広場の左方向>
 
  <黄色いチーズが山積み>

  <博物館の中にあった展示品?>

   <窓枠がない右方向からの光景>

 ご覧のような人集りですから、下の通路では広場の様子が分からないのですが、博物館から見ることができました。

 その後は私達も人の流れ沿って広場の周りを右方向に歩きました。そして、小さな建物(ネズミ色)にチーズを運び入れているユニークな格好をした人が目に入りました。これがチーズの取引が成立した時に計量する秤がある建物とそこで活動する人々なのかも知れませんネ。

 こうしたチーズ市のやりとりをオランダ政府の観光案内では、次のように案内しています。

 まず、
「昔の伝統」として「ワーフ広場でチーズが取引されるようになったのは1365年にさかのぼります。この頃はまだ町のチーズ用秤は1つしかありませんでした。チーズは朝早くから並べられ、市の支配人と業者がチーズをチェックします。重さにして総計3万㎏にもなる約2,200個のチーズが並べられ、買い手が現れるのを待ちます。」とし、さらに、

 
「チーズ・キャリアー」として、「チーズ・キャリアー(チーズを運搬する人)という人達の存在がなければ、チーズ市の壮観な光景は見られないかもしれません。また、、プレイサー(並べる人)、スローワー(投げる人)、そしてスケール・マスター(計量の責任者)のような人達も、チーズ市で重要な役割を果たしています。いずれも長い伝統を持つギルド(組合)の一員です。何はともあれ、アルクマールのチーズ市は、あなたの好奇心をかき立てる。魅力的で壮観さを誇るイベントです。・・・」としています。

 この説明から左下の写真のように緑の帽子を被ったチーズを運んで重量を量っている人は「チーズキャリアー」と呼ばれていて、この市で重要な役割を果たしていることが分かりました。


   <秤で計量中!> 

   <トラックに運び入れる>

 右の写真は、博物館に集合する前に見た光景ですが、左の緑の帽子を被っている人も「チーズ・キャリアー」でしょうか?

 さて、このような生真面目な話で終わってしまいますと、私達がチーズ市を楽しんでいる様子が分からないと思いますので、観光客がどんな様子なのかのスナップ写真をご覧ください。
 また、10時に開始の合図として鐘を鳴らしますが、この日その役を担ったと思われる街の名士(紳士)の写真をご覧ください。


 
  <チーズ市会場の様子>

   <正装している街の紳士!>

 こうして、私達は、広場を一周して集合場所であるチーズ博物館横に10時50分頃に到着しました。そしてDさんご夫妻、Oさんなどと談笑していましたら、いきなり声をかけられました。
 
「Mugufumiさんですか?」というものでした。見知らぬ女性から小生の名前をいわれたのですから驚いてしまいました。
 「どうして、私がMugifumiだと分かるのか?」と聞きましたら、「Mugifumi夫婦の海外旅行を見ていて、顔写真が写っていた。」という話でした。
 それにしても、あれだけの人混みの中から小生の顔を見つけて「Mugifumiだ!」といい当てるのですから、驚いてしまいます。
 私達のツアーメンバーからは「有名人なんだ!」というような声まであがり、嬉しいやら、恥ずかしいやら何ともいいようのない心境でした。
 この広場では記念写真をしてお別れしましたが、その後、日程が重なることがあったようでレストランなどで2~3回顔を会わせる機会がありました。
 この方が参加しているツアーは、ユーラシア旅行社の「ベネルクス物語」で私達と同じ内容のツアーですが、小生がキャンセルした4月19日出発のようです。
 キャンセルせずに参加していたら、「この方と知り合いになれたのに!」という思いが強く残った
「すれ違いの出会い」でした。

 さて、アルクマールに「サヨナラ」を告げたのは、11時過ぎだったでしょうか?次に向かったのは、あの有名な「キューケンホフ公園」です。
 アルクマールからは30㎞ぐらいでしょうか?地図で見ますと、海岸線をデンハーグ方面に戻るという感じですが、距離からしますと、12時前には到着できると思いました。
 ところが、はね橋の渋滞に捕まってしまい到着時刻は12時30分頃になってしまいました。 お天気も雨が降っていて「憑いていないな!」と思ったものです。

 でも、この公園は、オランダが世界に誇る「球根草花公園」ですから、どんな美しい光景が待っているのか本当に楽しみですので、多少の雨など気にする暇はないと思いますネ。

 早速、キューケンホフ公園の草花をご覧いただきたいところですが、例の如く、フェイントをかけて・・・まず、公園到着前の光景を見てください。
 他の会社のツアーでは、アルクマールよりも北にあるゼイブというところで世界最大のお花畑を見学するようなコースもあるようですが、お花畑は、キューケンホフ近くにもあるようでバスの中から見ることができました。


  <黄色のお花畑>

   <赤のチューリップ畑?> 
 上の写真2枚は11時25分から11時55分にかけてバスから撮影したものですが、小生のメモにあった「キューケンホフまで7㎞地点のチューリップ畑」というのは、この写真の光景のことだと思います。

 それでは、本題のキューケンホフ公園ですが、まず、公園近くの光景と入口の模様をご覧ください。



  <バスの駐車場>

  <公園に向かって歩く!>

   <大きな立て看板> 

   <公園の入口に並ぶ人々> 

  キューケンホフ公園は、3月中旬から5月中旬の2か月間に約700万株の球根花が咲き誇る世界一の球根花公園!といわれています。敷地は東京ドーム7個分の32ヘクタール、球根花の植え付け作業は手作業で、開園期間中は同じ敷地に連続して3度花が咲くように植え付けられているといいます。
 2012年の開園期間は、チケットを見ますと
3月22日から5月20日までで、入場料は14、5ユーロとなっています。
 これから、公園の中に入ってチューリップやスイセン、ムスリカなど4000種といわれている美しい草花を見学するのですから、気持ちが「ワクワク」します。
 それにしても、日本よりも北に位置する寒いオランダの4月にチューリップが咲き乱れている!ということが信じられません。
 あまり、期待するとフェンローのフロリアード(国際園芸博覧会)の二の舞になってしまう?

 それと、昼食の光景がない?それも含めて、文字をできるだけ省略して次のページを「花三昧」にしたいと思います。期待しないで次ページをご覧ください!

 さて、公園の中ですが、大勢の人で迷子になりそうです。でも、見取り図をいただきましたのでご安心を!

 

 私達は、左下の「スイセン口」から入場し、右方向に曲がって前の女王様の名前を冠した「ユリアナ女王パビリオン(期間限定で様々な花の展示会が開催されるが、私達が訪問した4月20日は展示があったのか不明で、また、立ち寄りませんでした。)の手前を抜けてHistorical gardenという場所付近を逍遙しながら、右端に見える水車小屋に向かいました。

 その間には、バラ、球根花のほか、デザイナーやアーティストが作る花をモチーフにした宝飾品、アクセサリーなどが展示される「
オラニエ・ナッソウパビリオン(横目でにらみましたが、立ち寄りませんでした。)」、「ミッヒィズ プレイグランド」というところがありました。

 以上のような説明には、写真を掲載したいところですが、見取り図の説明を続けたいと思います。

 中央の大きな建物は、たくさんのチューリップが植えられている園内最大の温室「
ヴィレムアレクサンダー王子パビリオン」です。
 また、風車の上に見える建物が、デンドロビューム、シンビジュームなどのランが咲いている「
ベアトリクス女王パビリオン」です。
 さらに、チューリップ口とヒヤシンス口という入口や、白鳥の絵がある左方向にある建物は、公園の事務所、インフォメーション、トイレ、レストランなどとなっています。







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