花のベネルクス物語15日間の旅行記
 <2012. 4.11(水)~ 4.25(水) (株)ユーラシア旅行社>

        ~4月22日(日)旅行12日目  くもり時々晴れ~





                              No.23の2

<引き続きゴッホの作品をご覧ください>


 <畑の小麦の束>

 <ジャガイモを掘る2人の農婦> 

  <静物:黄色い皿に入ったジャガイモ>

 「畑の小麦の束」は1985年にニュネンで、「ジャガイモを掘る2人の農婦」は同じく1985年にニュネンで、「静物:黄色い皿に入ったジャガイモ」は1988年にアルルで制作された作品です。


  <花咲くももの木>

 <ルーラン婦人ゆりかごを揺らす女>

  <花咲く牧草地> 
 
    <ボタンとバラのある器>

 「花咲くももの木」は、“モーヴを思い出して”という副題のようなものがあり1888年にアルルで、「ルーラン婦人ゆりかごを揺らす女」は同じく1888年にアルルで、「花咲く牧草地」は18887年にパリで、「ボタンとバラのある器」は1886年にパリで制作された作品です。

 このようにゴッホの絵画を中心に約1時間見学して、その後、ロダンやムーアの希少な作品が静かにたたずんでいるという
「彫刻庭園」に向かいました。

 勝手に庭園の場面にいかないでゴッホ以外の絵が見たい?!
 小生もそう思ったので、ゴッホ以外の作品を何枚か撮影していたのですが、何方のどのような作品なのか?さっぱりわからないものですから、省略するしかないと考えていました。



  <ビーナスとアモール>
 しかし、その中でも気になる美しい絵があったものですから、調べて見ました。
 この絵は、16世紀のドイツの画家ルーカス・クラナハという人が描いた「ビーナスとアモール(蜂蜜泥棒)」という作品だそうです。
 「蜂蜜泥棒」という言葉は、この絵に相応しくないと思うのですが、ビーナスの横にいるキューピッドが蜂の巣を盗んだため、蜂に襲われているそうです。
 この作品は、クラナハの専売特許であったビーナスとキューピットを題材にしているそうですが、どうしてこの美術館にドイツの古典的な作品が展示されているのでしょうか?
 アントン・クレラーとヘレン・ミュラー夫妻の見識の高さなどを証明する作品だ!といわれています。
 

 さて、話を彫刻庭園に戻していただいて、この庭園は、美術館のガラス窓からその様子が見えるのですが、面積が25ヘクタールという大きなものです。
 前にも申し上げましたように、この庭園にはロダン、ヘンリー・ムーアを含む100以上の彫刻が展示されています。
 小生などは、この庭園の彫刻がそのように著名な人々によって制作されたものとは思いもしなかったものですから、「この寝ている彫刻は何だろう?」などと軽い気持ちで見学してしまいました。

   
 
 

 このようにゴッホなどの絵画と芝生と豊かな緑が溢れる庭園の彫刻を見ていますと、この森は芸術と自然が調和した素晴らしい環境にあると感じました。こうして美術館を楽しんだ後は、昼食ですが、美術館への思いが強かったのか?帰り際の写真も何枚か撮影していました。

 こうして、クレラー・ミュラー美術館に11時30分ぐらいに別れを告げたのですが、「鳥のさえずりが聞こえる森の美術館だ!」という思いが強く残った見学でした。

 さて、昼食ですが、ヘッド・ロー宮殿に向かう途中にあるアベルドールンという町のレストラン「パネクッケン」でパンケーキなどをいただくことになっています。

  <美術館を囲む自然>


 <パネクッケンの正面> 

  <大きなパンケーキ>
 このレストランは、右上の大きなパンケーキが名物のようです。
 Tさんのメモでは「ハムとチーズの塩気が絶妙」とありましたが、小生は「パンケーキは、まるで私達の町のB級グルメ(パン粉を焼いた)のよう!、味は悪くはないが、食べている内に油が気になってきた!」というコメントが残っていました。
 

 <野菜と果物のサラダ>

  <女性軍が大好きな?> 

 ここで13時過ぎまで食事を楽しんで、次はオランダ中部の町アベンドールにあるオランダ王室と深い関わりを持つ「ヘット・ロー宮殿」に向かいました。








次のページ(No.24) 前のページ(No.23)