花のベネルクス物語15日間の旅行記
 <2012. 4.11(水)~ 4.25(水) (株)ユーラシア旅行社>

        ~4月22日(日)旅行12日目  くもり時々晴れ~ 






                                No.24

 「わがまま歩き」によれば、「ヘット・ロー宮殿は、のちにイギリス王ともなった総督ウィレム3世が1692年に狩猟用の館として建設したもので、その後はナポレオン時代を除いてオラニエ家が別邸として愛用していました。現在は博物館になっていて、現女王の祖母にあたるウィルヘルミナ元女王が幼少時に過ごした部屋などが公開されています。」と説明しています。
 でも、見どころは建物だけではないようで、宮殿裏にある巨大な幾何学模様のフランス式庭園も素晴らしい!とのことです。

 早速、ヘット・ロー宮殿の模様をお伝えしたいところですが、宮殿到着前にかみさんが面白い写真を撮影していましたので、ご覧ください。


 
 <オランダの象徴?自転車>
 ご覧のように、眩いような青空と白い雲が広がっています。 
 撮影場所は不明ですが、ヘット・ロー宮殿に到着した時刻が13時30分ぐらいでしたから、その約1時間20分前の光景ということになります。
 道路から見える小高いところに自転車が展示されているのですから面白いものです。

 話をヘット・ロー宮殿に戻していただきます。
 宮殿に近づきますと、芝生の奥に
濃い紺色の屋根が印象的な建物が見えましたが、この建物は、ヘット・ロー宮殿ではないようです。
 では、何か?ということになりますが、何と!「馬小屋」だというのですから驚きです。
 でも、この話はどこかで聞いたことがあります。そうです。フランスのヴェルサイユ宮殿の手前にある瀟洒な建物も「馬小屋」だ!と聞いたことがあります。
 もしかしたら、ヘット・ロー宮殿は、ヴェルサイユ宮殿を模して建てられたのでしょうか?



  <これが馬小屋!?>

  <馬小屋の中の様子> 

 とても馬小屋には見えない立派な建物ですね!馬小屋特有の藁や馬糞が見当たらない?そう感じますよね!ここには、何と!高級乗用車が置いてあったのです。誰でも「嘘だろう?」と思いますので、証拠写真をご覧いただきましょう。

 これが本当の話ですから驚いてします。
 この後は、大きな樹木に覆われた並木道を通って宮殿に向かいました。
 この並木道と馬小屋、その奥に宮殿という配置は、多分にヴェルサイユ宮殿を意識したものではないかと感じました。
 まず、並木道と宮殿の遠景をご覧ください。
 


  <美しい並木道> 

  <並木道の突き当たりに宮殿が!>

 ヴェサイユ宮殿の並木道は、中央に大きな車道があり、その両側に並木道(歩道)がある、というものですから、左上の写真のような歩道専用という感じではありません。
 どちらが好きか?といわれれば、季節が進んで豊かな緑に包まれたら、都会にはない自然の美しさが満喫できそうですから「ヘット・ロー宮殿!」と答えると思います。


 <宮殿入口に向かう!> 
 さて、右上の写真にある並木道の突き当たりに近づきますと、正面に宮殿本館と思われる建物と左右に細長い建物が待っていました。
 Tさん流にいえば、この建物群のことを「宮殿自体はフランスのヴェルサイユ宮殿をモチーフにしており、完全な左右対称となっています。」とメモしていますが、どの部分が完全な左右対称なのか小生には分かりませんでした。

 上の写真は、宮殿の正面を左方向に曲がって向かう入口の建物ですが、そこから見えた光景をご覧いただきたいと思います。


 <左右対称の建物の右側?> 

  <同じく左側(入口方面)>

 写真では分かりにくいのですが、正面の本館のような5つの建物と上の写真にある細長い建物は繋がっているようです。この点もヴェルサイユ宮殿ににていると感じました。
 写真の腕が悪いのか?分かりにくいのですが、この細長い二つの建物は、もっと鮮やかな赤茶の色を使っていました。
 肝心な正面本館の建物が見えない?



  <ヘット・ロー宮殿正面の建物>

 さて、この後は、建物内部も見学したはずですが、その記憶も記録も全く残っていませんでした。(情けないね!)
 次は、宮殿裏にある巨大な幾何学模様のフランス式庭園に向かいました。



  <広大なフランス式庭園>

  <幾何学模様の美しい庭園>

 この庭園を見て、その後、今度の旅で小生が一番期待していたオランダのヴェネチアと称される美しい小村「ヒートホールン」に向かいました。
 ヘット・ロー宮殿があるアペンドールから北に50~60㎞といったところでしょうか。
 でも、実際に行ってみますと、「オランダのヴェネチア」というよりも水と緑に囲まれた「瓦葺き屋根の家々が並ぶ小さな水郷の村」と言った方が的確な表現だと思います。



  <到着直後の光景>

  <観光客が乗船する船着き場> 

 さて、ヒートホールンの勉強ですが、この名前は「山羊の角」という意味だそうです。その由来はこのあたりで山羊の角がたくさんでて来たということのようです。
 それと関連するのか分かりませんが、このあたりが水郷地帯になったのは、19世紀前半まで燃料として用いられたピート(泥炭)の産地で、採掘跡がいくつもの湖になり、ピートの輸送のために運河が張り巡らされたためだそうです。


 話を船着き場に戻していただいて、ヒートホールンに到着したのは、15時50分頃でしたからヘット・ロー宮殿から1時間強の距離になります。
 すぐに案内されたのが右上の写真の場所で、手前には橋が架かっていました。 
 この時は、薄曇りという天気で、時々日が差していましたので、絶好の観光日和だと思って観光用の船に揺られたのですが・・・
 まず、運河の両岸に広がる牧歌的な美しさ見とれていました。



 <瓦葺き屋根の民家と横に流れる運河>

  <寝転んでいる彫刻>








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