<Portugal> 
 連泊で巡るポルトガルの美しい町
や村12日間の旅

 <2013.3.5(火)~3.16(木)・ユーラシア旅行社>

    ~3月11日(月)旅行7日目     曇り時々晴れ~ 






                                  No.12


  ヴィアナ・ド・カステロの朝

 ヴィアナ・ド・カステロの宿泊は、前の日と同じポサーダ・デ・ヴィアナ・ド・カステロ(3
02号室)ですからホテルに対する評価などは特に申し上げることはありません。
 なお、、お天気が本日が最も安定していそうですし、持病の腰痛も出ていないなど小生の体調
もだんだん良くなっています。

 そこで、本日の予定について申し上げたいと思います。
 ホテルから南に下って「アヴェイロ」、「コインブラ」、昼食を挟んで「アルコパサ」、そし
て宿泊地の「オビドス」を訪問します。

 まず、2連泊したヴィアナ・ド・カステロのポサーダ(ホテル)から見えた朝の模様をご覧く
ださい。


  <窓に水滴が残っていた!>

  <ヴィアナ・ド・カステロの市街地>

 ホテル出発は、予定通り7時45分でしたが、心がけが良いのかお天気が晴れ模様で一安心で
す。
 これから、最初の訪問地アヴェイロまでは約2時間のバス旅ですが、居眠りをして時間を過ご
すしかないようです。
 などと言っていながら、おとなしくしていられないは、分かっている?
 まず、出発直後の光景と、その後30分ぐらいたった時の光景をご覧ください。


  <線路の向こうに車が> 

  <青い空となだらかな丘陵地> 

 余計な説明は必要ありませんね。バスから撮影していますので、多少ぼけていますが、ポルト
ガルの2月の朝は「こんな感じか!」と理解してもらえば幸せです。
 次も、バスが高速道路を走っているときの光景ですが、カメラではなくビデオを廻しました。



  <どこの街でしょうか?> 

 <Porto de Leixoes>

 これらの光景は、8時40分前後のものですから出発から約1時間が経過しているところです
が、3つの標識の一番下の文字「Porto de Leixoes」は、ポルト市街の北に位
置するレサという川の付近にある「レイショエス港」という意味のようです。

 この後は、9時過ぎにトイレ休憩ですが、その直前の光景と休憩所の様子をお伝えします。


  <海辺に近づいてきた!>

  <休憩した店>

 再びバスに乗って、9時40分頃に水と緑豊かな平原が現れ、その次に「Aveiro」と表示
している標識が見え、その右側には明るい街並みが広がっていました。


  <水と緑の大地> 

   <Aveiro>

  ポルトガルのヴェニス!「アヴェイロ」観光

 そして、9時50分に本日の最初の観光地アヴェイロの中心部に到着しました。


 【アヴェイロちょこっとガイド】

 アヴェイロ(Aveiro)は、ポルトガル中部地方にある都市で、アヴェイロ県の県都でも
ある。(面積199.77㎢、人口約7万4千人)
 大西洋岸に位置し、ポルトガルの重要な漁港となっている。
 また、小魚や貝殻の形をした白い皮の中に黄金色の卵黄クリームが詰まったオヴォシュ・モー
レシュでも有名である。また、アヴェイロの歴史は、イタリアのヴェネツィアと同様に海を克服
してきた「潟」の街でもあることから、
「ポルトガルのヴェニス」とも呼ばれる。
 主な産業は、製塩、海藻を採集することを中心とした漁業、酪農である。
 主な見所は、「中央運河」、「アヴェイロ聖堂」、「アヴェイロ美術館」、「アヴェイロ旧駅舎
」などである。




 まず、街の地図の前で添乗員(ガイド)さんからこの街の見所とバスに戻る時刻(10時40
分)の案内がありました。
 それによると、見所は、現在地から北の地域(ランドパート?)と中央運河沿い、河に浮かぶ
モリセイロ(ゴンドラ)のようです。
 1時間弱の見学ですが、「ポルトガルのヴェニス」といわれているのですから美しい光景が待
っているのでしょう!



  <アヴェイロの地図> 

  <アヴェイロの観光のスタート地点>

 右上の写真の左側には建物が並んでいるのですが、女性軍は、その中の「Gelataria
」という赤い文字がある店に入っていきました。


  <美味しそうなショーケース>
 その店が見所?ではありませんが、皆さんが
揃うまでの時間を利用してどんな店なのかを探
っていたようです。
 ちなみに、Gelatariaとは、「アイス
クリーム パーラー」という意味のようです。
 その様子が見たい?と思いましたので、撮影
しておきました。
 この店にもこの街の最中のような名物のお菓
子「オヴォシュ・モーレシュ」を販売している
のでしょうか?

 さて、「お待たせしました。」という添乗員さんの言葉でこの街の散策がスタートしました。
 私たちは、まず幅広い橋が架かっている中央運河を通ってレプブリカ広場(Pr.da Republica)に向かったようです。


  <街の中心を流れる運河> 

  <カラフルな運搬船> 

 この街の見どころとしては、ちょこっとガイドで案内したように「中央運河」、「アヴェイロ聖堂(カテドラル)」などがあり、レプブリカ広場には、教会のような立派な建物があったものですから「これがアヴェイロ聖堂かな?」と思ったのですが、どうやら違うようです。


  、<ミゼルコルディア教会>

  <アヴェイロ大学?>

 写真の教会は、外壁のアズレージョが美しい
「ミゼルコルディア教会」でした。教会の中も見学しましたので、後ほど写真を掲載します。

 さて、この広場には、教会以外に建物の縁に腰をかけている多くの学生が集まっていた建物などが並んでいました。小生は、この建物の写真に勝手に「アヴェイロ大学」と命名しましたが、グーグルで調べますと、「Agrupamento Dde Escolas de Aveiro-ES Homem Cristo」となっていましたので、「人間キリスト教の学校」とでも翻訳したら適切なのかも知れません。
 ではなぜ、勝手にアヴェイロ大学と命名したのかといえば、「1973年にアヴェイロ大学が開講された、大学は評判も高く、多くの学生をこの街に引きつけるのに一役買っている。」とウイキペディアに掲載されていますので、ここがその大学ではないか!と考えたからです。

 この広場には、この二つの建物以外に「Teatro Aveiremse」と表示されている
「アヴェイロ劇場」と「Camara Municipal de Aveiro」と表示されている「アヴェイロ市役所」がありました。


    <アヴェイロ劇場>

    <アヴェイロ市役所> 

 アヴェイロ劇場の前には黒い像が見えますが、これは、どなたの像なのでしょうか?調べた限りでは、「LOSE(ホセ) ESTEVAO(エステヴァオ) COELHO DE MACALHAES」という表示なっています。
 アヴェイロの有名人としては、ジョアン・アフォンソという方がいるようですが、写真に写っている像は、この方ではないようです。

 さて、この後は、ミゼルコルディア教会の中を5分程度見学しましたので、その様子をご覧ください。それと、この教会の外を覆うアズレージョもご覧ください。



<ミゼルコルディア教会の正面拡大写真>

  <教会の中のアズレージョ>

    <ミゼルコルディア教会>

 <正面右側にある像の拡大写真>

 この教会は、よく見ますと、外観もタイル張りでしょうか?青いアズレージョが施されていました。
 ほんのちょっぴりの見学でしたので 教会の歴史などは分かりませんが、正面の祭壇には、周りを絵画で囲まれたキリスト像があり、左右に大きな像がありました。右側の像は、キリストでしょうか?
 全体に白く写っていますので、見づらいのですが、教会の中は、ご覧のような模様のアズレージョで壁や天井などが覆われていて明るい雰囲気でした。


 この教会を出ますと、この街の象徴とでも言うべき中央運河の見学です。
 この運河は、街の中心にあたる橋の上から眺めると、美しい家々が水面に映り、運河に浮かぶ観光用のモリセイロを見ることができます。


   <中央運河の両側に並ぶ街並み>

   <カラフルなモリセイロ> 

 この街は、ちょこっとガイドで説明したように農業と牧畜が盛んですが、潟で採れる海藻が埋め立て地の地力を豊にしたため、酪農が盛んになったそうです。そして、その肥料用の海藻を集める船を「モリセイロ」と呼ぶそうです。
 モリセイロは、弓のように反り返った舳先を持ち、船体は極彩色の絵で美しく飾られていて、いて、現在は観光用でもあるのでしょうね。

 さて、この付近には他に見どころがないのか「きょろきょろ」したのですが、帰り際にアールヌーボー様式の建物や先ほどのこの街の有名人と申し上げました「ジョアン・アフォンソ」の像をかみさんが撮影しておりましたので、掲載しておきます。


   <アールヌーボー様式の建物> 

   <ジョアン・アフォンソの像> 
 ジョアン・アフォンソは、アヴェイロ出身の有名人となっていますが、彼は、ヨーロッパ人として初めてベニン王国を訪問したそうです。彼自身は、ポルトガルに戻ることなく、現地で死亡しましたが、リスボンに初めて胡椒を運んだ人物だとされています。
 とはいっても、ベニン王国なんて聞いたこともありませんが、何でも、1170年から1879年までアルジェリア南部の海岸地帯にあった王国だというのですが・・・

 アヴェイロからは次の訪問地「コインブラ」に向かいました。
 途中、11時10分頃、地名は分かりませんが、トイレ休憩がありました。どこかのレストランのようで男子は地下におりますと、ヨーロッパには珍しく大きなトイレがありました。ここを出発して約30分後の11時45分ごろ「コインブラ」に到着しました。


  ポルトガルの文化の中心地「コインブラ」



 【コインブラちょこっとガイド】

 コインブラ(Coimbra)は、政治のリスボン、商業のポルトに次ぐポルトガル第3の都市で文化の中心である。
 丘の上の
大学を中心に広がる小さな町だが、ポルトガルの歴史の中で果たした役割は大きい。
 多くの政治家や文化人を世に送ったコインブラ大学は、1290年にディニス王によってリスボンに創設されたが、その後、コインブラに移ったり、リスボンに戻ったりして、1537年にコインブラに落ち着いた。

 コインブラ駅からオンデゴ川を右に見ながら3分ほど歩くと、「ボルタジェン(Largo da Portagen)広場」到着するが、この町の中心は、ふたつの広場である。

 一つは、ボルタジェン広場から商店やカフェなどが並ぶメインストリートRua Ferreira Borges通りとRua Visconde da Luz通りを抜けた「
5月8日広場(Pr.8 de Maio)」で、ここが商業の中心地区になっている。

 そして、もう一つが「
レプブリカ(Pr.da Republica)広場」である。
 この広場は、学生街の中心で、ここからRua Oliveira Matos通りを上り、さらに階段を上ったところが「
コインブラ大学(Universidade de Coimbra)」である。

 また、この広場から別の通りを歩くと、{水道橋」があり、その先に「植物園」がある。





  <トイレ休憩のレストラン>

  <鉄道が走るコインブラの光景>

 アヴェイロを出発してから約1時間後のトイレ休憩ですが、いつもドライブインだと思っていた場所がレストランでした。そんなことはどうでもよいか?その後、11時30分過ぎにコインブラに到着しました。
 鉄道ではリスボンから特急で約2時間でコインブラに到着するようですが、私たちは、ご覧のようにバスです。

 さて、コインブラの見どころを「ちょこっとガイド」では、二つの広場の周辺であるように申し上げましたが、私たちがお邪魔したのは、通常はレプブリカ広場から歩いて訪問するコインブラ大学のみです。
 そのわけは、この大学が世界遺産に登録されているからだと思いますが、私たちがお邪魔した2013年に登録されていますので、偶然が重なったのかも知れませんネ。

 こうして、11時45分頃大学に到着しましたが、到着時の周辺と大学の建物の様子をご覧ください。なお、これらの建物は、見どころとなっている「旧大学」の建物ではありません。



  <大学構内の駐車場>

  <医学部の建物>

  <文学部の建物>

   <総合図書館>

 「おまえに大学の内容が良く分かったな!?」と思いますよね。
 帰国してから調べたからですが、コインブラ大学に到着すると、まず、この場所に案内されたのです。かみさんの協力もあってこれらの現代的な建物を撮影していました。

 総合図書館は、1940年代に「大学都市」が整えられたときに建てられたものであり、現代の文学、医学、数学などの各学部・学科棟や学生会館なども同じ時期に形成され、総合図書館を含むいくつかの建物は、「コインブラ大学におけるモダニズムを代表するものと見なされている、そうです。
 なお、モダニズムとは、伝統主義に対する近代主義(現代主義)という意味のようです。

 さて、これらの建物を見ながら左方向に進んでいきますと、建物の前には、いくつかの彫刻が並んであり、また、今回の訪問の目的地である「旧大学」の入口である「鉄の門」と呼ばれる重厚な門がありました。


  <黒く煤けた像> 

  <正面入口が「鉄の門」>

 なお、ここは、世界遺産に登録されていますが、登録名(University of CoimbraーAlta and Sofia・・・英語)がコインブラ大学ーアルタとソフィアとなっているように大学の建物群がある丘の上の「アルタ地区」と下町に伸びる「ソフィア通り周辺」が登録対象になっているそうです。


  <鉄の門> 

  <中央の彫像>

  <門手前の歩行部分>

 さて、話がそれてしまいましたが、私たちは、まず、見どころの旧大学の入口である鉄の門を眺めました。
 この門は、1630年代に建てられ「無情の門」とも呼ばれているそうで、当時の医学、法学などの各学部を象徴する彫像で飾られているそうです。また、ルネサンス様式やマヌエル様式がみられるといいますが・・・・。








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 このページ(No.12)は、アルベイロ、コインブラ観光を掲載しています。