<Portugal>
 連泊で巡るポルトガルの美しい町
や村12日間の旅

 <2013.3.5(火)~3.16(木)・ユーラシア旅行社>

    ~3月10日(日)旅行6日目     曇りのち晴れ~ 






                                  No.11


  ギマランイス観光後の昼食

 ギマランイスの観光後、カステラをいただいき、ギマランイスを12時05分に出発して昼食
会場のQuinta de Castelaesというブドウ農園に着きました。
 メモには、「近郊の農家にて」となっていますが、雹(ひょう)が降る悪天候でしたので、会場
を物色する余裕がありませんでした。
 それでも、添乗員さんのメモには「なんと2時間20分という長時間の記録となりました!」
とありましたから余程料理が美味しかったのでしょうか?
 小生は、ただの時間調整ではないのか?と疑っていますが、・・・


  <ぶどう農園に到着>

  <レストランは2階> 

 レストランの名前?キンタ・デ・カステラスというそうです。
 そんなことはともかく、2時間以上の昼食の中身が気になりますよね。
 まず、冷たい前菜数種、暖かい前菜数種となっていました。そして、クリームスープ、バカリ
ャウア・ゴメス・デ・サ(干したらとポテトとゆで卵)、フルーツとスイートケーキ、コーヒー
ORティーとなっていますが、どれが該当する料理なのか理解できませんでした。
 添乗員さんの言い分では、「なんとワイン、ビールを含めてドリンク飲み放題!」だといいま
すが、いくら酒好きの誰かさんでも節度を持って飲んでいます。

 
   

 肝心な味?ご想像にお任せします、といいたいところですが、「前菜のハムがしょっぱいが十
分いただきました。」ので、見た目の良く「良好」といったところです。

  ボン・ジェズス教会見学(ブラガ)

 さて、レストランを14時40分に出発してブラガ(Brage)のボン・ジェズス教会に向
かいました。
 教会には、15時15分ぐらいに到着しましたが、ブラガの町は見学しませんでしたので、「
ちょこっとガイド」でご案内します。



 【ブラガちょこっとガイド】

 ブラガは、歴史的には、「紀元前からのローマ時代」、「4~6世紀の祈りの街の時代」、8
世紀のムーア人の征服と11世紀のフェルナンド1世によるレコンキスタによる再征服などがあ
った「中世時代」、そして、16世紀以後の「近世以降」に分けられるそうです。
 特に、レコンキスタ以降の中世時代には、ポルトガル伯爵領の中心として繁栄するとともにブ
ラガ大聖堂の建設が始まったことで、中世から近世にかけてポルトガル第一の宗教都市として栄
えました。

 こうした歴史があることから「リスボンは楽しみ、ポルトは働き、コインブラは学び、ブラガ
は祈りの町」といわれます。

 16世紀のブラガの大司教を務めたディオゴ・デ・ソウザは、道路、広場、病院、教会などの
インフラを整備し、中世の都市からルネサンス時代を代表する近代都市へ変貌を遂げています。
 町には数多くの教会が見られ、近郊には巡礼の地であるボン・ジェズス教会があります。

 ブラガの見所としては、ボン・ジェズス教会のほか旧市街のカテドラル、コインプラス礼拝堂
、旧大司教館、ヒスカイニョス博物館などがあります。




 私たちは、旧市街を見学する予定はなく、ボン・ジェズス教会のみの観光となっています。
 その意味は、まさに「聖地」だからでしょうか?
 まず、ボン・ジェズス教会のバス停に着いて、歩き始めたところの様子です。と思ったのです
が、<歩きはじめたところ>と<礼拝堂の前の噴水>は、動画を静止画に焼き直したものですか
ら見にくいものになっています。でも、雰囲気は伝わっていると思います。


  <歩きはじめたところ>

  <礼拝堂の前の噴水>

  <白い花の先に市街地など> 

   <丘の正面の様子>

 バス停から歩きますと、まず、丸い噴水がある池や小さな礼拝堂が見え、さらに道なりに右方
向に向かいますと、右側には白い花と市街地などが、左側には二つの尖塔が印象的な教会の建物
が見えてきました。
 教会は、「海抜400mの丘の上に建っており、頂上からはジュレース山脈、ソアージ山脈、
海岸線まで見渡せる。」という説明がありますが、その感じが上の左下の写真に表されていると
思います。


  <ボン・ジェズス教会> 

  <教会の左方向>

 ところで、通常は山の中腹にあるバス停から教会の参道の入口から歩くか、ケーブルカーを利
用して教会下の階段にたどり着くようになっているそうです。
 ところが、私たちは、ずるをしてご覧のように教会の目の前までバスのお世話になってしまし
た。
 ですから、最初に説明した<歩きはじめたところ>の光景は、苦労して歩いている!という感
じがしませんよね。何しろ、歩いたのは、ほんの数分という距離でした。
 これでは、参道の斜面に沿って階段を右に左にと歩きながらキリストの受難の一場面を表した
いくつかの礼拝堂を見学しながら祈りを捧げることができなかったのですから、残念というほか
ありません。キリスト教徒ではないので、祈りを捧げることなどあり得ない?

 そのため、通常は、この教会のハイライトである
「5感の階段」、その上の「3徳の階段」、そ
して教会の建物の順で見学するのですが、私たちは、反対になったようで、まず、教会を見て内
部を見学することになりました。

 この教会の名前ボン・ジェズスは、「山の上の善きキリスト」という意味で、1784年から1
811年にかけて建てられ新古典様式の教会です。
 この教会が素晴らしいのは、「瞑想と懺悔を求める巡礼者の聖地であること」ですが、それに
相応しい美しい教会でした。
 まず、私たちが見学した教会の内部ですが、「息をのむ美しさ!」と表する方もいます。


  <光と正面の祭壇が美しい!>

  <祭壇の拡大写真>

 確かに、写真のように天井の窓からの光と正面の祭壇が強く印象に残りました。
 小生もヨーロッパで数多くの教会を見学していますが、このような彩り豊かな美しい彫刻が施
された祭壇は見た覚えがありません。
 ルーマニアやブルガリアなど東方系教会のイコノシスタスに描かれた絵画には、純朴な美しさ
がありますが、この教会の明るい燃えるような色彩は、ヨーロッパらしい近代的な美しさ!とい
う表現が相応しいのかなと思いました。

 中央にはキリスト像、その左右の像は強盗バラバ、見上げる兵士、悲しみの聖母マリアといっ
た配置になっているようです。
 このうち、バラバとは、「新約聖書に登場するユダヤ人の囚人。イエス代わりに恩赦を受け、
釈放された。」という説明を見つけました。


  <ボン・ジェズス教会の正面> 
 さて、内部の見学が終了して、外に出ますと
、色とりどりの草花が咲き乱れていて庭園建築
の中で最も美しいものの一つと称されている「
モーゼフ広場」がありますが、この季節(2月)
には目を引くような花が咲いていなかったこと
もあり、庭園を撮影していませんでした。

 それでも、ちょっと右に傾いていますが、庭
園付近で撮影したものがありましたので、ご覧
ください。
 
 ここから少しずつ下っていきます。(見づら
いよね!)すると、バロック様式の美しい階段
のうち、3徳の階段のところに出ました。

 この3徳の階段にはそれぞれ泉があり、「信
仰、希望、博愛」を表しているそうです。
 

  <3徳の階段と信仰の泉> 

  <信仰の泉の拡大画面>  
 小さくて確認できないのですが、階段の中央
に「信仰」の象徴である十字架が見えています。 十字架から落ちる水(今日は水が落ちていま
せん。)を泉が受け止めているようです。

 このように、上から降りてきたものですから
前、横、後ろに首を傾けながら教会の美しさを
確かめるように歩いたのです。

 ところで、信仰に泉以外の希望と博愛の泉も
撮影したと言いたいところですが・・・
 

 次に「5感の階段」に降りていきました。


  <5徳の階段と味覚の泉>

  <5徳の階段からの景色>

  <5徳の階段の多数の彫刻>

   <嗅覚の泉>

 これが右左に交差している「5感の階段」ですが、3徳の階段と同じように5つの階段にはそ
れぞれ泉が置かれていました。
 上からですと「触覚の泉」、「味覚の泉」、「嗅覚の泉」、「聴覚の泉」、そして一番下の
「視覚の泉」と続きます。
 このうち、撮影できたのは、階段の上のところに写っている「味覚の泉」と鼻から水が出てい
る「臭覚の泉」だけでした。

 ここを過ぎますと、5感の階段の登り口のよ
うになっている踊り場のようなところに出まし
た。 

 右の写真が、その踊り場です。
 左右に階段が広がっていますが、その中央に
は、5つの階段の泉を代表するように大きな泉
がありました。

 ところで、こうして下から見上げてみますと
、階段が教会と一体であるように見え、本当に
美しい!光景でした。

  <5徳の階段の踊り場から>

   <ボン・ジェズス教会>
 この踊り場の手前には、教会への登り口のよ
うな階段があり、階段の下からは教会の全体が
見えていました。
 この場所の光景を称して、「この景色を見る
ためにポルトガルに来た!」という旅行者もい
るとのことです。

 ところで、私たちがお邪魔した本日は、牧師
さん3人を中心に多くの人々が集まって祈りを
捧げていましたので、ご覧のように階段に多く
の人々が並んでいました。
 人々の視線の先は、下の比較的大きな広場の
ようなところの礼拝堂近くで説法をしている牧
師さんに向けられていました。

 それを私たちは、最後まで見学していました
が、行事が終了すると数人の若い女性が歌声を
響かせながら歩きはじめました。
 

  ヴィアナ・ド・カステロ市内観光


 ブラガのボン・ジェズス教会の見学が終わりますと、宿泊地のヴィアナ・ド・カステロに戻り市内観光です。
 もちろん、今朝方お邪魔したホテル付近のサンタルジア山の展望台見学を除きますので、市街
地の見学が待っている、といったところですネ。


 ヴィアナ・ド・カステロちょこっとガイド】

 ポルトガル北西部のドウロ側とスペイン国境を流れるミーニョ川に挟まれた地域をミーニョ地方といいますが、ヴィアナ・ド・カステロは、この緑豊かな農業地帯であるミーニョ地方の中心都市です。また、リマ川の河口に開けた町であることから「リマの女王」とも呼ばれています。

 見所としては、町の中心にある16世紀の建物やカフェに囲まれた「レプブリカ広場」で、広場の東側に旧市庁舎と「ミゼリコルディア教会」、また、南東のリマ川方向に「カテドラル(大聖堂)」があります。
 また、少し離れていますが、レプブリカ広場の西方向には市立博物館やアゴニア教会があります。




 ヴィアナ・ド・カステロには、ブラガのボン・ジェズス教会を16時過ぎに出発して約1時間後の17時過ぎに到着しました。
 まず、見学したのは、カテドラル(大聖堂)ですが、到着時のヴィアナ・ド・カステロの様子とともにご覧ください。


  ヴィアナ・ド・カステロ市街

  カテドラル大聖堂  

 左上の写真は、大聖堂到着の10分ぐらい前のヴィアナ・ド・カステロ市街の様子です。
 この写真は、二つの旗を撮影しようとシャッターを切ったのですが、面白いものが写っていま
した。
 ちょっと、小さくて見づらいのですが、道路標識のようなものが右側に見えています。
 意味は分からないのですが、標識にはそれぞれ矢印をがついていて、上から「ESPANHA
」、「VALENCA」、「Hospital」、「Estacao」となっています。
 このうち、二つ目の「VALENCA」というのは、ヴィアナ・ド・カステロの北、スペイン
国境付近にある「バレンサ・ド・ミーニョ(Valenca do Minho)」という町か
も知れませんね。

 さて、話を戻していただいて大聖堂ですが、14世紀から15世紀にかけて建てられたゴシック様式の大聖堂です。でも、写真には写っていない二つの塔はロマネスク様式になっています。
 などと言ってますが、小生は、その何とか様式の中身がまったく分かっていません。


  <夕日を浴びるカテドラル> 

   <カテドラルの内部>

 カテドラルのの内部は、ご覧のように質素な造りでしたが、この時にはミサが行われていましたので、私たちは、静かに見守っておりました。

 さて、ちょこっとガイドで申し上げたように、カテドラルがある場所は、町の中心となっているレプブリカ広場(Pr.Republica)で、カテドラルのほかに旧市庁舎、ミゼリコルディア教会がありました。



    <カテドラル付近の通路>

   <レプブリカ広場>

   <旧市庁舎>

   <ミゼリコルディア教会>

 カテドラルからは北西方向になるのでしょうか?レプブリカ広場が見えていて、広場に面して旧市庁舎とミゼリコルディア教会がありました。
 レプブリカ広場の中央には天球儀と十字架のついた大きな噴水があり(よく見えない?)、また、教会の左方向(皆さんが見ている方向)には、二人の男女が寄り添う銅像がありました。



    <レプブリカ広場の噴水>

 <ミゼリコルディア教会と旧市庁舎>

    <二人の男女の像>

 いかがですか?これで、噴水の様子が分かりますね。
 さて、次に旧市庁舎やミゼリコルディア教会について簡単に説明します。

 まず、旧市庁舎ですが、16世紀に建てられたゴシック様式の建物です。
 次に、ミゼリコルディア教会ですが、16世紀に建てられたルネサンス様式の病院に隣接しているといいますが、右側の白い建物が病院でしょうか?

 

 内部は、美しい彫刻やポルトガルらしいアズレージョがあるとのことですが、見学しませんでした。
 ここの見学が終了すると、次はミシュランの星つき?のレストランでの夕食です。レプブリカ広場の西側にある「Os Tres Potes」というレストランですが、どんなものがいただけるのでしょうか?
 店に到着したときには、店が開いておらずしばらく外で待っていました。


レストランOs Tres Potes>

 <前菜>

 <クリームスープ> 

 <ポークとポテト> 

 <フルーツサラダ>
 
 飲み物がない?赤ワインをボトル(12ユーロ)で注文して4人でいただくことにしたのですが、無料になりました。
 また、しばらく料理が出てこないものですから、ワインを「ちびり、ちびり」飲んでいましたが、メインの鶏肉(ポーク)とジャガイモは美味しくいただきました。

<なお、このレストランに対する評価は、イマイチのようでしたね。>


 この後は、2連泊のポサーダに戻りました。

 明日の出発までの予定は、モーニングコールが6時00分、朝食が7時00分から、トランク廊下搬出が7時00分、ロビー集合・出発が7時45分となっています。









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