さて、話をホテルに戻して、まず、オルセー美術館に行くために、地下鉄の乗換駅などを勉強して出かけることにした。
 その結果、地下鉄のC線に乗って「オルセー駅」で降りることが分かった。
 しかし、実際には、8番線の地下鉄で乗換駅である「インボイリデス駅(コンコルド駅の一つ先の駅)」まで行ったのは良かったのであるが、乗換番線のC番線が見つからないのである。
 
 この駅には、いくつかの地下鉄が交差しており、複雑であったが、「先ほどの利用方法に従えば大丈夫」とばかりにウロウロ、「ここだ」と思い、中二階見たいなホームに行くと、停車している電車がイヤに頑丈そうで遠距離を走る列車のようである。
 
 そのホームを二人でウロウロしていたら、若い女性駅員が声をかけてくる。
 わが妻が応対したが、どうやらこのホームではなさそうである。
 階段を下りて、再び目印のCを探すと、工事中で乗換ができないらしい。
 仕方がないので、インボイリデス駅で降りて、歩いてオルセー美術館に行くことにした。
 
 そして、降りたまでは良かったが、方角が分からない。
 かまわずに、駅から通じている道をしばらく行くと、右側に大きな道路が見えてきたので、その道路に出てみるが、今度は、右、左のどちらに行くべきか迷う始末である。
 
 オルセー美術館は、セーヌ川沿いにあるのだから、それを目指せば良いはずである。
 地図を見ながら歩いていたら「コンコルド広場」のような景色が右側に見えるので、右に曲がって進んでいくと、セーヌ川に出ることができた。
 ところが、ここで、またまた、迷ってしまう。
 セーヌが沿いに道路が走っているのであるが、ここを右か、左かどちらに行くべきか迷ったのである。
 方向から右であろうと考えて、進んでいくと、小さなバス停があり、そこの待合いみたいなところに若い女性が座っていた。
 
 女性は強いですね!わが愛妻、このフランス人と思われる女性にオルセー美術館への道を聞いたらしい。
 どうやら、方向としては、正しいらしい。
 しばらく行くと、やけに大きな広告が貼ってある立派な建物があったので、「ここがオレセーか?」と思ったが、門が閉まっていて人の気配がしない。

 オルセー美術館ではありません。「ラ・ マリアンネ」と読むのでしょうか?


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