オルセー美術館前のバス停車位置から   カー・ルージュにて(コンコルド広場)


 ちなみに「カー・ルージュ」は、エッフェル塔、シャン・ド・マルス、ルーブル美術館、ノートルダム寺院、オルセー美術館、オペラ座、シャンゼリゼ・エトワール(凱旋門)、グラン・パレ、トロカデロの順に廻る循環バスで、10分から20分間隔で運転されている。(一周約2時間30分)
 JTBさんのエンジョイカードを見せるだけで、パリ滞在中は、何回でも無料で乗り降り自由のバスである。
 
 色々ありましたが、無事、オペラ座で降りて、今度は買い物であるが、その前にお昼ご飯である。
 行き先は、昨日食べたラーメン店の近くにある「うどん・そば店」である。
 オペラ通りを免税店の方へ向かって歩いて、途中で道路沿いの洋装店を覗いたり、横路に入って米やみそ、しょうゆなどを売っている「道子?」という店の様子を窺ったりしながら、中華料理店の先に見えていた店へ向かったのである。

 この店は、中華料理店に来たときに覗いた店で、行列ができていたので、「次は、ここ」と決めていた店だったのである。
 高鳴る胸の鼓動を押さえながら注文した「天ぷらうどん」を食したのであるが、その味は「えー、えー、えー」だったのである。
 ああー、恋しきかな日本の味、またもや、うどんの感触が中華料理店のラーメンと同じではないか!
 これらの店には、フランスのサラリーマンみたいな外国人が客の半分くらいを占めていたと思うが、「これが日本の味」だと思われては残念であると痛切に感じた二人であった。
 
 心を残しながら、二人は、店に来た道を戻り、オペラ座近くの「松坂屋」と「高島屋」を目指したのであります。
 私達は、これらの店が、オペラ座の裏に並んでいる二つのビルに入っていると知っていましたので、スムーズに目的の場所へ到着できたのである。

 最初に、「高島屋」がある右側のビルの一階に入ったのであるが、ここは、女性の大好きな「ブランド品店」がずらりと並んでおりました。
 ところが、日本の百貨店が大きなビルのほんの一部を間借りしているとは知らず、「ビルを間違えたのか?」と二つのビルを上がったり、下がったり、行ったり、来たりしたのであるが「高島屋」も「松坂屋」も見つからないのである。
 
 それでも、マイ・ワイフは、左側のビルの最上階の店で気に入った洋服を見つけたようである。
 その間、小生は、エレベータ前の椅子に腰掛けて、行き来する人々を眺めたり、居眠りしたりしていました。
 そして、ビルを出たところで、小生が案内図を熱心にみていて「はっ!」と気づきました。
 それは、案内図には、右側のビルの右奥に「松坂屋」と表示されているという単純なことであるが、小生は、その方向へドンドン歩き始めたのである。


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