この寺院へは、前ページの門を潜っていくのであるが、この寺院の魅力は、なんと言っても彫刻の美しさにあるとされています。
 バラ色砂岩といわれる赤茶けた岩石に掘られた彫刻の数々は、深く、薄く、緻密ですが、門へ入ってみた第一印象は、「どこかで見た光景」でした。
 小生が子供の頃、毎日のように遊んだお寺の参道とどこか似ていると感じたのです。
 彫刻の題材は、アンコール・ワットと同様にヒンドゥー教神話の「ラーマヤナ」や「マハーバラータ」物語が中心となっているようである。

 
              美しい彫刻の数々(左の写真は、入口の門上部)

 門を潜っていくと、左右に石を積み上げたような門が見えてきますが、ここで彫刻やこの門に関する説明がありました。
 そして、楽器の音が聞こえてきましたので、何だろう?と思って、音がする右側の方向へ行ってみますと、十人前後でしょうか?地元の方々が楽器を吹いていました。
 観光客を歓迎しているという意味もあると思いますが、どうやら、内戦による負傷者の方々が生活の糧を得ているようです。
 カンボジアの方々の生活の一端を見たようで、心が重くなるひとときでした。

 



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