No.26
昼食のレストランは、マヨール広場内ではなく、広場近くの右写真の建物だったと思ったので
すが、やはり、マヨール広場でようで、しかも、夕食もマヨール広場でシーフードパエリアをい
ただきました。
前ページも右の写真の建物は、ギフトショップ(免税店)だったようです。
ところで、マドリードからトレドまでは約70㎞です。でも、その前に昼食(スペイン風オム
レツ)の写真です。もう見たくない?
一番左の皿の料理がスペイン風オムレツですね!二番目がイベリコ豚の生ハムですね。これら
が全員に出た?そんなに食べられませんので、皿に取り分けていただきました。
さて、トレドには約1時間で到着しましたが、途中、火事のように煙があがっているところに
遭遇しました。こういうことがあると、驚いてしまいます。しかし、不謹慎かも知れませんが、
お陰様で良く覚えているものです。
バスの中から(マドリード) |
火事の現場付近 |
でも、ご覧のように野原の枯れ草に火がついたようで、建物が燃えているのではないようです
。一安心!一安心!
さて、トレドに近づいてきますと、この町全体が見渡せる絶好のポイントがありました。先ず
、その写真をお見せしたいところですが、その前にトレドの勉強です。
トレドは、西暦560年に西ゴート王国の首都になり、その後、711年にウマイヤ朝などの
イスラム教の支配下となり、さらに、1085年にカスティーリャ王国(キリスト教)のアルフ
ォンソ6世が再征服しましたが、経済を握っていたユダヤ人やイスラム教徒がこの地に残っため
、イスラム教やキリスト教、ユダヤ教の文化が交錯した街として政治と宗教の中心地になったそ
うです。
その後、1561年にフェリペ2世がトレドからマドリードに宮廷を移すと、マドリードが首
都として発展し、トレドは緩やかに衰退しはじめます。
でも、スペインの首座大司教座のカテドラルがあるように、カトリックの総本山であり続けて
います。
タホ川に囲まれた旧市街は世界遺産に登録されていますが、このような美しい写真が良く撮れ
たな!と思うでしょう?
トレドの街の中にはいる前にバスを降りて、街全体が見渡せる場所(観光用の展望台)がちゃ
んと用意されています。
皆さん、人物を入れた写真をたくさん撮影していました。
右奥の横長の建物は、スペイン内戦(フランコ派と人民戦線)での激戦の跡が残るアルカサル
です。
中央奧に見える尖塔は、カテドラル(大聖堂)です。
そのほかにトレドの名所には、エル・グレコの家、14世紀にモスクを改装したサントトメ教
会(エル・グレコの代表作「オルガス伯の埋葬」を所蔵している)、14世紀に建てられたムデ
ハル様式のトランシト教会(セファルディム博物館)、12~13世紀に建てられたムデハル様
式のサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会・15世紀末に建てられたゴシックとムデハル様式が混
合したイザベル様式のサン・ファン・デ・ロス・レイエス修道院などがありますが、これらを全
て見ている時間はありませんでした。
そして、中を見学したのは、サントトメ教会ぐらいだったでしょうか?
さて、具体的な行程ですが、バスで旧市街の西の入口、サンマルティン橋(歩行者専用)の先
のラ・カバ橋を渡ってピサグラ新門をくぐり旧市街に入りました。そこをまっすぐ進んでいくと
太陽の門があるはずですが、写真がありません。どうやら、その前にトイレ休憩をかねて、トレ
ドの代表的工芸品である象嵌細工(ダマスキーノ)を作っている店に寄って、実演を見たり、飾
ってある刀剣を見学したのです。
その後、狭い石畳の路地を大聖堂がある正面方向に歩きました。大聖堂の右手方向には、先ほ
ど申し上げたトレドの見所のエルグレコの家やサントトメ教会などが集まっています。また、左
手方向に行きますと、ソコドベール広場前のサンタ・クルス美術館やアルカサルがあります。
まず、大聖堂の見学です。
狭い石畳の路地 |
大聖堂周辺 |
大聖堂時計の門 |
上の写真のように大聖堂に到着しましたが、小生の記憶では中に入っていないと思ったのです
が、JTBさんの案内では●で「入場観光」になっています。ここに16時40分くらいに着い
て、外の写真を撮影したのが17時20分くらいになっていますので、中を見学したのですね。
ツアーメンバーと思しき人物が「免罪の門」に向かっている写真も残っていました。中に何が
あるのか説明しろ!という声が聞こえそうですが、まったく覚えておりません。調べたところで
は、高位聖職者が祈りを捧げる祈祷席があり、ここには「白い聖母」「鷲の聖書台」そして、セ
ビリア大聖堂にもあった祭壇衝立(レタベル)があるそうです。また、聖杯や聖衣を保管する聖
具室には、多くの宗教画が展示されていて、エル・グレコの「聖衣剥奪」や「十二使徒」などが
飾られているそうです。
でも、残念ながら写真が一枚も残っていませんでした。
カテドラル免罪の門 |
光り輝くカテドラル(大聖堂) |
トレドのカテドラルは1226年にフェルナンド3世の命により建築が開始され、1493年
に完成したとされていますから、初めからキリスト教の建物だったのですね。大聖堂を出ますと
、カテドラルの前にある大司教舘から美しい市庁舎(右の小さい写真)を撮影し、サントトメ教
会に向かいました。
サントトメ教会には、事前に勉強したエル・グレコの「オルガス伯の 埋葬」があります。 トレドは、街全体が世界遺産に登録されていますが、この絵を見るだ けでトレドに行く価値があると考えていたのですが・・・期待したほど ではなかった、というのが正直な感想でした. |
オルガス伯の埋葬 |
サン・ファン・デ・ロス・レイエス修道院 |
この絵の説明は、Wikipediaをご覧ください。
ところで、サントトメ教会の写真が欲しいところですが、撮影していないのです。
その後、狭い路地や広場を通ってケーキを売っている店や赤いパラソルが印象的な休憩所など
覗いて、出口に向かいました。
その間、かみさんは、陶器に興味があるようで、盛んに飾ってあるお皿を撮影していました。
出口のサンマルティン橋の近くには、私たちを見送るように「サン・ファン・デ・ロス・レイ
エス修道院」の美しい建物(写真右上)が輝いていました。
これからマドリードに戻ってスペインで最後の夕食です。シーフードパエリアとなっています
が、どんなものだったのでしょうか?場所は、またまたマヨール広場です。でも、写真は割愛し
ます。
8月8日は6時に起きて8時にマドリード空港に向けてホテル出発です。
10時30分発KL1700便です。オランダのアムステルダムまで約2時間35分ですが、
アムステルダムで3時間15分待って、成田までKL861便で11時間25分の長い帰国の旅
が待っています。
お陰様で、予定どおり日本に帰りましたが、スペインは芸術、文化など興味がつきない国でし
た。
次回は、北スペインなど別な場所も見たいところですが、時間をかけて「ゆっくり、じっくり
」イスラムとキリスト教などの歴史の遺産を見たいものだと思いました。
最後に、ご一緒したツアーメンバーは若い女性が多く、大変華やいだ旅でした。また、JTB
旅物語さん、添乗員の川田さんなどに大変お世話になり、多くの想い出をいただきました。
最後にまとまりのない旅行記を読んでいただいた皆さんに厚く厚く感謝申し上げます。
次の旅行記(とっておき南イタリア・シチリア島8日間)でまたお会いしましょう!「さよう
なら!さようなら!さようなら!」
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