トルコ一周とカッパドキアの旅
 <2010.10.18(月)~10.30(土)・ワールド航空サービス社>


    ~旅行7日目・10月24日(日)  晴れ~  





                                  No.19


 ◆ 
クサダシの朝とエフェソス古代遺跡

mugio
 おはよう!昨日の夜は楽しかったね。
mugiko
 そうね!皆さんと親しくお話ができて、旅の面白みが増してきた感じだわ。
 今日はモーニングコールが7時30分で、昼食は30分早い7時00分から、ロビー集合・出発が9時00分となっているけれど、添乗員のS子さんから電話がある前に起きてしまったわ。

mugio
 わかった。早いもので今日は旅行7日目、天気も我々を歓迎するように「トルコ晴れ」のような感じだね。
mugiko

 昨日は、ホテルの部屋からエーゲ海に沈む夕日を楽しみ、さらに、夕食後にはホテルのプールサイドでクサダシの夜景に心躍らせたわ。

   <クサダシの朝> 

mugio
 そうだね。さぁ、今日も良い旅が出来そうだ!
 早速、慣れてきたトルコの朝食に行こうか!たまにはご飯とみそ汁が食べたいけれど・・・。



  <クサダシの朝食> 
mugiko
 トルコはどこに行っても彩り豊かな野菜が豊富ね。 
mugio
 そうだね。
 ところで、今日は午前中が「エフェソスの古代遺跡跡」、午後が「聖母マリアの家」を訪ねることになっているが、どんなところなんだろうね?
mugiko

 古代文明が好きな人にはたまらなく魅力的ところのようね。
 ところで、見る順序が逆になったみたいよ。


 ◆ 聖母マリア教会

mugio

 ということで、ホテルを9時00分に出発して、先に聖母マリア教会に向かいました。
 なぜ、聖母マリア教会を先に見学することにしたのか分からないが、聖母マリア教会もエフェソス古代遺跡に隣接しているらしいよ。

mugiko

 ホテルから30分ほど走ると、古代都市エフェソスへの起点となる町セルチュク(SELCUR)に入ったわ。この町を通り抜けて、くねくね曲がる山道を登ると、谷あいにエフェソス遺跡が見えてきて、その先の山頂付近に近づくと鬱蒼とした樹木に囲まれた「聖母マリア教会」があるらしいわ。
mugio
 本当だ!樹木が多く、まるで別荘地のようだね。
 聖母マリア教会は、キリストが磔刑になった後、聖母マリアがエフェソスで過ごしたという家のことのようだね。


   <教会手前の郵便局> 

 <同じく手前の洗礼のためのプール> 

mugiko
 私たちは訪問しなかったけれど、近くに聖ヨハネ教会があるみたいで、聖ヨハネが聖母マリアを連れてエフェソスを訪れた、ということのようね。
 この聖母マリア教会は、その存在が初めから知られていたわけではなく、19世紀に神の啓示を受けたというドイツ人修道女が語ったことにより発見されたらしいわ。

mugio
 ということは、ここが正式にキリスト教徒の聖地としてバチカンに認められたということになるのかな?


 <聖母マリア教会>
 
  <同じく教会前にて>

mugiko
 そうらしいわ。毎年バチカンの代表者が参拝するほか、歴代のローマ法王も巡礼に来ているということのようネ。
mugio
 教会の中に入ると、礼拝所には聖母マリア像が置かれ、壁にも聖母マリアが描かれ、ローマ法王から贈られたというネックレスなどが置かれているはずだけれど、撮影禁止になっていた!
mugiko
 何だか、威張っているように聞こえるけれど、中から出て階段を下ったところには、聖水が湧いていて、先を争うに水を手に取って頭や身体に振りかけていたでしょう!
mugio
 そうだったかな!?日本では、お参りする前に水で手を清めるので、手順は違うけれど、まるで日本の初もうでのような話だね。


 <大量のおみくじ> 
mugiko
 ところで、入口付近に郵便局があるけれど、どうしてここにあるのかしら?
 それに、日本の「おみくじ」のようなものを下げる場所まであって、何か願いでも書いてあるかしら?

mugio
 郵便局の方は、ここから手紙などを出すと、聖母マリアのスタンプを押してくれる、ということだから記念になるということだろうね。
 石垣にぶら下がっていた「おみくじ」は、日本と同じように願掛けをしているじゃないの?


◆ エフェソス古代遺跡
  ということで、10時10分ごろに聖母マリアの家を後にして、エフェソス古代遺跡に向か
 ったのです。


 ところで、このページでは、訪問した町の名を勝手に「エフェソス」と言ってますが、正式
 には「セルチュク(SELCUK)」という人口25万人の町のようです。
  エフェソス遺跡があまりにも有名なものですから、町の名も同じだと勘違いしたようです。
  町の見どころとしては、遺跡以外に、聖母マリア教会、エフェソス考古学博物館、聖ヨハネ
 教会、アルテミス神殿跡、7人の眠り男の洞窟があるそうです。


 ▲ 入口付近(上のアゴラ、ヴァリウスの浴場跡


mugio

 10時20分過ぎにはエフェソス古代遺跡に到着したから聖母マリアの家からは、近い!という感じがしたね。
mugiko
 私たちは、エフェソス古代遺跡の南口から入場して、ゆるい坂道の両側に広がる古代遺跡を見学しながら、北入口まで歩くことになっているのね。
mugio
 南入口付近で撮影したビデオの写真が「ボケ」てしまって、入場口の赤い建物や「上のアゴラ」付近の様子が分からなくなってしまった!


  <南入場口>

  <入口の「上のエゴラ」付近>

mugiko
 でも、何とか雰囲気は分かりそうだから良かったわ!
 ここから、ゆるい坂道の両側に広がる遺跡を見学しながら、北口まで歩いて行くということね。



 <遺跡見学のスタート>

   <遺跡の右山側の遠景> 

mugio
 通路の両側に広がる遺跡の数々がきれいに整備されていて、昔の街がこのようになっていたのか?疑問だけれど、観光客が見学しやいように整備した、ということかな?
mugiko
 などといってますが、「とにかく素晴らしい遺跡だ!」と絶賛していたのは、どこのどなたでしょうか?
 ところで、団体客は南から、個人的にバスなどで訪問する客は北口から見学がスタートするという話を聞いたわ。
 私たちは、ツアー客だから南口からで、山側に見える遺跡(左上の写真)は、トンネルのようなものが見える「ヴァリウスの浴場」というところかしら?

mugio
 そうかも知れないが、両側に広がる遺跡群に圧倒されて、何が何だか分からなかったな。


  <整然と並ぶ遺跡の柱?>

  <きれいに並んでいる!> 

  <両側にズラリと!> 

  <整備しすぎて世界遺産を逃した?>

mugiko
 それにしても、見やすいように綺麗に整備されているわね!
 でも、これが原因で世界遺産に登録されなかったという説もあるみたいよ。
mugio
 そうかね?世界遺産ではないかも知れないけれど、この遺跡は、世界最大級と言っても良いくらいの古代遺跡だと、聞いたよ。
 何でも、紀元前2000年ごろすでに、アナトリアの地母神キベレの神殿を持つ集落があったということだから、そんな想像もつかない昔に文明があった、ということに驚いちゃうよ。
mugiko
 そのようね!でも、そのすごさを説明している「地球の歩き方」などを読んでも、歴史が古すぎて、また、多くの栄枯盛衰があって理解しがたい!というのが正直なところだわ。
mugio
 紀元前4世紀のアレキサンドロス大王による東方遠征でギリシャ風の文化(ヘレニズム文化)が広がったとか、紀元前2世紀に共和制ローマの支配下に入ったとか、紀元前1世紀の帝政ローマの基礎を築いた「ユリウス・カイサル(シーザー)」が暗殺された後、権力を握った「マルクス・アントニウス」と愛人関係になった女王「クレオパトラ」が逢瀬を重ねたのもエフェソスであるなどという話だと思うけれど、よく分からないね。
mugiko
 その後も、エフェソスは、古代ローマ帝国の地中海交易の中心としてローマ、アレキサンドリア(エジプト)とともに世界の3大都市といわれるほど繁栄した、というから凄いわね。
mugio
 世界史を勉強しなければ分からないけれど、ローマ帝国といえば、私たちも名前ぐらいは知っている「シーザー」や、シーザーを暗殺した「ブルータス」、悪名高き「ネロ皇帝」などもエフェソスを訪れているそうだね。
mugiko
 そうなの?自分の無知に恥じ入るばかりね!
mugio
 ところで、肝心な遺跡のことだけれど、<遺跡見学のスタート>とした写真は、土台部分を残すのみとなっている11代ローマ皇帝を祀った<ドミティアヌス神殿>だそうだ。
 その隣には「ポリオの泉」が、そして反対側には、<入口の「上のエゴラ」付近>と案内したが、これは当時世界最大の浴場だった
<ヴァリウスの浴場跡>のようだね。
mugiko
 残念ながら、見学スタートのところで見えた光景は、ドミティアヌスの神殿ではない!みたいよ。 バジリカという建築様式(平面形式)のひとつで、中央の身廊の2辺ないしはそれ以上の辺を側廊によって取り囲むもの(ウキペディア)という説が正しいと思うわ。
 「バシリカは、身廊と側廊は列柱によって分けられる」というから2本の柱は、その列柱じゃないかしら?
 それに、ドミティアヌスの神殿
は、入口付近より先にあるみたいだわ。




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