トルコ一周とカッパドキアの旅
 <2010.10.18(月)~10.30(土)・ワールド航空サービス社>


    ~旅行7日目・10月24日(日)  晴れ~ 





                                  No.20


 ◆ 
エフェソス古代遺跡2

 ▲ 水道管

 などとスタートから通路(クレテス通り)の両側に広がる列柱などに見とれて、古代ロマンに浸っていたら右側に半円形のオディオンが見えてきました。
 でも、それらの遺跡に心を奪われていますと、面白い光景を見逃すところでした。
 それは足元に広がっていました。
 おそらく水道管ではないでしょうか?
 2000年前にこのような近代的なものがあったのですから驚きです。
 


 ▲ オディオン(コンサートホール)


mugio

 エフェソス遺跡の南の入口から見えた最初の光景が「ヴァリウスの浴場跡」という有名な遺跡だったのだから驚きだね!
mugiko
 そのヴァリウスの浴場跡は、2世紀につくられたローマ式浴場で、床暖房や、熱水浴室、マッサージ室、脱衣場などがあったというから、まるで日本のスーパー銭湯みたいね。
mugio
 ヴァリウスの浴場跡の隣には、「オディオン」があったはずだけれど・・・丘の傾斜を利用した1500人収容の半円形のコンサートホールで屋根付きの小劇場といったものだね。


   <オディオン>

   <オディオンの観覧席>

 ▲ バシリカ

mugiko
 先ほど、あなたが「ドミティアヌス神殿」だといっていた「バシリカ」だけれど、入口付近のもの以外に「上のアゴラ」とオデオンの間に3本の柱があったわ。
mugio
 ところで、「アゴラ」は、上下2か所あるそうだけれど、その意味は、集会や宗教行事、市場などに利用されていた「広場」のことだそうだ。
 また、バジリカとは、簡単にいえば、ローマ様式の列柱建築のことだと思うけれど、当時は、取引や式典に使っていたというから、その建物も見たかったものだね。


 <3本の列柱>

 <オデオン手前の2本の列柱>

mugiko
 円頭には力の象徴である雄牛の頭の彫刻があったという話があったけれど、私が撮影した写真に雄牛の頭のような彫刻が混じっていたわ!
mugio
 それは、きっと別のものだと思うな。
 列柱の上には、雄牛の頭の彫刻があったとか、姿は分からない、などと聞いているので、現在はないはずだよ。

mugiko
 オデオンの隣に見える手前の2本の柱、後ろの3本の柱は何かしら?

 ▲ プリタネイオン(市庁舎)


 <市公会堂の柱>

  <後ろの3本の柱> 

mugio
 ここは、地球の歩き方では「市役所」と表示されている遺跡で、訳し方がいくつかあるそうだよ。「公会堂」とか「市議会堂」という表示もあるようだネ。
mugiko
 「プリタネイオン」というのは、古代ギリシャ都市にあった公共の建物のことらしいわよ。
 ここは、元々はアルテミスの礼拝堂だったけれど、紀元前3世紀に公共の建物として修復されたそうね。

mugio
 アルテミスは、ギリシャ神話に登場する狩猟・貞潔の女神で、後に月の女神ともなった。
 アテーナー、ヘスティアと並んでギリシャ神話の3大処女神として著名(ウキペディア)だそうだよ。
 ところで、写真の左側、2本の柱の方は、間違いなくプリタネイオンだけれど、写真の右、3本の柱の方もプリタネイオンなのかは不明みたいだね。

mugiko
 何だかよく分からない話だけれど、エフェソスがアルテミス女神崇拝の一大中心地であったことは確かで、ここから出土した胸に卵型の装飾をつけた外衣の像が考古学博物館に展示されているそうよ。

 ▲ ドミティアヌス神殿と碑文博物館

mugiko
 次は、あなたが入口付近で間違えたドミティアヌス神殿だけれど、写真がボケてしまって、その特徴である二本の柱がはっきり写ってないのよ!
 また、上のアーチの部分の通路には、3000以上の碑文が収められているという碑文博物館があるということだけれど、分からなかったわ。


 <ドミティアヌス神殿> 
mugio
 この神殿は、ローマ帝国のドミティアヌス(在位81~96年)に捧げられたものだけれど、彼は、独裁傾向が強く、末期は猜疑心が強くなって、有力者を処刑しキリスト教徒を迫害したので、元老院により、彼の業績は否定され、記録も抹殺されたそうだ。
 二本の柱の間には、彼の像があったとされているらしいよ。

 ▲ ポリオの泉・メミウスの記念碑

mugio
 市庁舎を過ぎると、通りの右側にポリオの泉とドミティアヌス神殿が見えてきたけれど、残念だけれど、ポリオの泉も撮影していなかった!
 と思ったら、ドミティアヌス神殿の左側に丸い輪のようなものが見えている、これが「ポリオの泉」だね。
 さて、次に、主要な見どころであるクルスス図書館に向かっている通りの様子をご覧いただこうよ。(ヘラクレス門から始まるクレテス通りにつながっています。)



  <右側にメミウスの記念碑が!> 

  <ヘルメスのレリーフ> 

mugiko
 左側の写真には、遠方に「メミウスの記念碑」が見えているわ!
 右の写真は、近くにあった商売の神
「ヘルメスのレリーフ」で、この神は、羊飼いの神でもあったので、羊も描かれているわね。
 そして、左手に月桂樹の冠を持っている勝利の女神
「ニケのレリーフ」もこの辺りにありました。


   <ニケのレリーフ>

   <メミウスの記念碑>
 mugio
 メミウスの記念碑にも歴史があって、紀元前86年にローマの重税に反対して市民が暴動を起こし、ローマ人を虐殺されたが、その後、スラという皇帝が鎮圧したそうだ。
 そして、帝が犠牲になった(ローマ兵や市民?)霊を慰めるために建てたのが「メミウスの記念碑」だという話だよ。

mugiko

 記念碑には、スラ、息子のガイウス、孫のメミウスのレリーフがあるという話を聞いたけれど、右の写真のどれがその人物に当てはまるのかしら? 
mugio

 2人しか写っていないが、腹の部分が崩落しているレリーフが息子のガイウスかな?

mugiko

 さあ、知らないのだから聞かないで!
 
  <メミウスの記念碑>


 ▲ クレテス通り・ヘラクレス門・テラスハウスなど

              
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