ルーマニア・ブルガリア大周遊17日間の旅行記
 <2012.10.16(火)~11.1(木) (株)ワールド航空サービス>

       ~10月18日(木) 晴れ~




                                 No.5


 今日は旅行3日目でブルガリア最大の見どころとも言える「リラの僧院」見学があります。
 朝から晴れていて過ごしやすい気候でした。
 7時モーニングコール、同じく7時にM階(1階)のレストランで朝食、8時までにスーツケースを部屋の外に出して、8時30分バスで出発です。
 まず、朝ご飯ですが、ソフィアのホテルアネルは2泊で昨日と同じメニューですから写真の掲載は遠慮します。(当たり前だ!)
 夫婦とも片付けが苦手なものですから、スーツケースの整理に汗だくだくです。(連泊が良いな!)
 それでも、なんとか時間までに準備できましたので、8時30分にバスに乗り込みましたが、この時、ちょっとした事件があり、出発が遅れてしまいました。
 その関係で、10時出発になりましたので、リラの僧院見学は午後からになるようです。
 リラの僧院は、ソフィアから南に65キロメートルといいますから日本の感覚でいえば2時間あれば到着する距離だと思いますが、そうなると、昼食が先になりますね。
 ところで、ヨーロッパは日本と違って数が少なかったり有料だったりなどトイレ事情が悪く苦労します。
 そのため、今日もどこでトイレタイムをとるのかな?と思っていたのですが、11時に国道79号線沿いにある
「ドゥブニッツァ」というところでトイレタイムをとりました。


 ガソリンスタンド
 
 建物の中にて
 
 近辺の様子

 これがトイレタイムの初経験ではないのですが、この旅のトイレタイムは、ほとんどがガソリンスタンドだと分かりました。(ワールド航空サービスさん!ご苦労をおかけします。)
 そして、スタンドの建物では、上の写真のように日本でいえばコンビニのように飲み物やチョコレートなどの駄菓子を売っていました。
 お陰で、ブルガリアにはどういう品物があるのか分かり、また、買ったものをバスの中でいただいたり、お土産にすることも出来ました。

 ここからどのくらいの距離があるのでしょうか?国道79号線を左折(東方向)して僧院に向かうところに
「コチェリノヴォ」という小さな村がありますが、この村は、「コウノトリの巣」があるところとして有名なようです。


 左上にコウノトリの巣が!

 のどかな風景が垣間見えます!

 さて、次はお待ちかねの昼食です。場所は、リラの僧院近くのレストラン、到着時刻は12時15分頃です。
 まず、レストラン名ですが、ワールド航空サービス社のMENUでは「GORSKI KATにて」となっているのですが、小生が撮った写真では右下のような文字の看板がありました。
 また、味の方は、初めて「美味!」をつけてみました。「パンケーキ」の?は、松の実の蜂蜜のワッフルのようですが、かみさんと取り替え!というメモが残っていました。しかし、味の方はメモが残っていませんでした。


 メインのマス料理(美味)

豆のスープ(美味)
 
 「TOPCKR K"a1」?

 パンケーキ(?)

 日本人には魚は嬉しいですね!
 レストランを13時10分頃出発して、いよいよリラの僧院見学ですが、「こんな山の中に世界遺産の僧院があるのかな?」という思いを抱きながら、緩い勾配の道路を走るバスに揺られていました。
 
リラの僧院は、「山里深く眠るキリスト教文化の華」といわれますが、日本のどこかのお寺のように山の中に突如現れる寺院!という感じです。

 僧院の歴史は10世紀にさかのぼると言います。イヴァン・リルスキという僧が隠遁の地としてこの地を選んで小さな寺院を建立し、それが、中世に宗教と文化の中心地になっていったのです。
 その後、14世紀に時の王の庇護で僧院文化が華開いて、現在の形になったといいます。その後、500年にわたるオスマン朝の支配時代、つまりイスラム教の時代にも、ここではキリスト教の信仰が許されたといいますから驚きですね。


 僧院の見どころは、①聖母誕生教会、②フレリョの塔、③歴史博物館の3つとなっていますが、実際に行ってみますと、入口の前には大きな駐車場があり、そこから中に入りますと、正面に旅行パンフレットなどで紹介されている①聖母誕生教会が目に飛び込んできます。そして、周囲を眺めますと、敷地全体を3階建てくらいの建物が「ぐるり」と囲んでいますので、3つがどのようになっているのか分かりませんでした。


 燦然と輝く聖母誕生教会
 
 僧院の入口
 

 入口門の拡大写真

 上の写真は、順番が逆ですが、右側が僧院の入口付近です。入口を入りますと、あの有名な聖母誕生教会があるのですが、右側、左側、そして手前にも建物が取り囲んでいます。
 私達は、まず、右側の方向に歩いて奥にある
③歴史博物館を見学しました。
 まずは、博物館がある右方向の光景をご覧いただきましょう。

 

 歴史博物館は、左写真の突き当たりに見える白い建物です。
 ブルガリアの学校の生徒のような人達も見かけ,建物の中はざわついていましたが、私達は、1階と地下の暗いところでイコン画や古い聖書などを見ながら説明を受けました。
 でも、中は残念ながら、撮影禁止でしたから、何が素晴らしいのか思い出せないのです。
 参考書(地球の歩き方)では、
19世紀初頭に制作された「ラファエロの十字架が必見!」となっていますが、良く覚えていないのです。事前に勉強しておくべきでしたね。
 なお、右側の写真は、博物館を出てから近くを撮影したもので、位置としては聖母誕生教会の裏側になると思います。博物館と聖母教会の間に通路があるということです。
 

   この近くには、水くみ場があり、その写真も残っていました。
  ところで、左側の写真は、建物が白っぽくなっていますが、光線の加減でそのように写ってしまったのかも知れません。

 さて、このように歴史博物館の前を通って、右側の通路を進んでいきますと、左側に②フレリョの塔、右側に敷地を囲むような大きな建物の一部が見えます。

 ②のフレルョの塔は、3つの建物の中では最も古く、14世紀当時のまま残っているそうですが、1階がみやげもの屋になっています。

 みやげもの屋の前を過ぎますと、
①聖母誕生教会の左側に出てきますが、この時に教会の外側の壁や天井に描かれた美しいイコン画を近くから見ることができます。。
 そして、教会の中で幅が10メートルもある精緻な彫刻が施された黄金に輝く
「イコノスタ(シ)ス(Iconostasis)」、ブルガリア木造芸術の最高傑作を見たはずなのですが・・・
 そんなに素晴らしいイコノスタスを見ているのであれば、いくら小生が間が抜けていても忘れることはないはずです。この旅であまりに多くの教会のイコノスタスをみたために混乱してしまった!というのが結論のようです。

 頭の片隅に「こんな素晴らしい教会内部を見たのは初めてだ!」という感動が記憶に鮮やかに残っていますので、その体験が出来たのは、きっとリラの僧院でのことだったのでしょうね。
 写真が残っていれば、確認できたのですが、撮影禁止ですからやむを得ません。
 ところで、先ほどから「イコノスタス」という言葉を使っていますが、ロシアや、ここブルガリア、ルーマニアなどの東方正教会系の教会では、キリストやマリア、聖人などを描いた多くの絵画(イコン(聖像)画・・・漆喰を使ったもので鮮やかさが特徴)を掲示している壁(聖障)があり、これより先には通常は中へ入ることも見ることも出来ないそうで、この聖の壁のことを「イコノスタス」というそうです。

 ということで、内部の写真はありませんが、白と黒の縞模様が印象的な教会正面のアーチの中にある外壁や天井には、極彩色のフレスコ画が描かれており、一見の価値があると感じました。
 素人の考えかも知れませんが、風雨にさらされているはずなのに、これほど鮮やかな色彩が残っているのは、管理が行き届いているからではないでしょうか?
 また、内部のフレスコ画は、ロウソクの信仰の煙で絵が黒く煤けてしまうのではないでしょうか?
 お前の珍説を聞くより写真が見たい?ごもっともです。

 

 左の写真は、②フレリョの塔の一部が見えますので、聖母誕生教会の左側面を、右の写真は、教会正面の通路の天井部分を撮影したものです。
 ②フレリョの塔も素晴らしいフレスコ画もよく分からない?

 
   

 これが②フレリョの塔です。右の小さい写真で一階がお土産屋になっている様子が分かると思います。
 ということで、ブルガリアの一番の見どころ、山里深く眠るリラの僧院の見学が終了しました。
 味気ない?そうかも知れませんね!外壁を覆い尽くす聖母誕生教会のフレスコ画をご覧いただきましょう。

 二枚では物足りないので、もう少し見たい?  
 写真集!という手もあったのですが・・
 撮影枚数も限りがありますので、それも無理かな?
 上の写真は、天井にあったのもの、下の写真は壁だったかな?

 世界遺産にふさわしい本当に素晴らしいものを見せていただきました。
 この後は、次の訪問地プロブディブに向かいます。
 地図で計測しますと、リラの僧院から直線で三百㎞以上ありそうですから、13時に出発したのですが、何時ごろプロブディブのホテルに着くことが出来るのでしょうか?
 不安?そうではなく、ブルガリアの景色を楽しみたいという意気込みの表れです。
 
 道路は何号線というのでしょうか?信号もほとんどない片側一車線の長い道が続いていました。
 その間、まず、トイレ休憩のガソリンスタンドで事件の処理に当たっていたTさんと合流しました。
 このガソリンスタンド近くでは、材木を積んだ馬車が通っていて、私達に向かって手を振る光景が印象的でした。(冬の暖房用の薪で、盗難品だというような冗談めいた話がありました)
 プロブディブまでの景色は、丘陵地帯のようなところをひたすら走るという感じで「これ!」といった目立ったものはなかったのですが、これがまさにヨーロッパの原風景なのでしょうか?

   

 こうして、バスは無事、プロブディブのホテル(トリモンティウム・ホテル・プリンセス・・・TRIMONTIUNM PRINCESS PLOVDIV)に18時頃到着しました。
 そして、ホテルから歩いて5分くらいのレストランHIMINGWAYで夕食です。
 メインディッシュはポークカツレツ、楽しみですね。


 バルカン風サラダ(超美味)

 ナンのようなパン(普通?))

 ポークカツ(イマイチ)
 
 アイスクリーム(普通)

 夕食が終了してホテルへ戻りましたが、このホテルの面白いところなど小生の勝手気ままな評価については、次ページをご覧ください。





次のページ(No.6) 前のページ(No.4) トップページ