ルーマニア・ブルガリア大周遊17日間の旅行記 <2012.10.16(火)~11.1(木) (株)ワールド航空サービス> ~旅行7日目・10月22日(月) 晴れ~ |
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No.13
ヴェリコ・タルノボの観光を少なくしたのは、近郊にタルノボとともに歴史を刻んできた魅力的な村がいくつもあり、そちらに時間を割きたいということのようです。
中でもタルノボから北へ4㎞のところにある「アルバナシ村」には、古くからの屋敷が80余りあり、そのうちの36の家が国の文化財に指定されているそうです。
どうして、アルバナシ村には文化財となるような豪邸が多いのか?
それは、昼食をご覧いただいてからご案内いたします。
食事ではない!? アルバナシ村に行く途中で寄ったガソリンスタンドですが、「可愛い人形」が写っていたものですから、ブルガリアのスタンドではこういうものも売っている、ということを紹介したくて記事にしてみました。 |
このスタンドに寄ったのが11時20分頃で、11時50分にはレストランに到着しました。
<美味!> |
<まぁまぁ!> |
<まぁまぁ!> |
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メニューは、左から「チキンのスープ」「ポークと野菜のシチュー」「ヨーグルトとベリーのデザート」です。 「ポークと野菜のシチュー」は、卵、牛肉、ジャガイモが皿に盛ってある、という感じでした。 |
それにしても、レストランに入る前にあったアルバナシ村への歓迎アーチのようなものと、このレストランから見えた青いプールのようなものも印象深かい光景でした。
<アルバナシ村の歓迎アーチ?> |
<レストランの屋上から村を望む> |
さて、アルバナシ村での観光ですが、「聖誕教会」、「コンスタンツァリエフ・ハウス」、「ハジリエフ・ハウス」、「聖ニコラ修道院」などが主な見どころとして案内されています。
このうち、私達が訪問したのは、「聖誕教会」と「コンスタンツァリエフ・ハウス」でした。
ここで、アルバナシ村に美しい豪邸が多い理由ですが、「地球の歩き方」では次のようにコメントしています。
「1838年にオスマン朝のスルタンであるスレイマン2世は、義理の息子にアルバナシを贈り、その所有権は代々の後継者たちに受け継がれていった。オスマン朝の統治下にあってアルバナシは税制上の特権を授けられ、村人は有利な条件で商売ができた。職人や商人たちが美しい家を建てられたのも、蓄財ができたからなのだ。」
わかりやすくいえば、、オスマン朝の王様が可愛い息子(ブルガリア人との間にできた子供)にアルバナシ村を贈り、税金をかけなかった。そのため、アルバナシ村で働いていた職人や商人は金儲けができたので、その金で美しい豪邸を建てた!ということになります。
身内が可愛いのは人情としてわかるのですが、政治を行うものが統治の仕組みを場所によって変えて良いのでしょうか?でも、その結果、村に住んでいた人達が恩恵を受けたのですから、面白いものです。
話をアルバナシ村ので見た光景に戻して頂いたいと思います。
まず、この村での訪問先の「聖誕教会」ですが、静かな街角を歩きながら「どこに案内されるのかな?」と思ったら、塀に囲まれた敷地に平屋の大きな建物がある場所に到着しました。
「ここは、どういうところなのだろうか?」と思ったのですが、建物の右側の通路を進んでいきますと、修道女のような姿をした女性が見えて、裏側のようなところから建物の中に入りました。
<聖誕教会へ歩く!> |
<聖誕教会の中庭から入口方向を見る> |
<教会の入口付近> |
<裏側から教会に入る修道女?> |
左上の写真が聖誕教会沿いの道路で、右上が教会敷地の中から門方向を撮影した光景です。教会は、右上写真の右側にありますが、撮影技術が未熟なものですから写っていません。
左下の写真は、教会を敷地の奥から撮影したものですが、入り口の前には目隠しのように樹木が植えてありました。
さて、教会の外側は、このように緑溢れる環境で「清々しさ!」を味わったのですが、建物の中ではもっと貴重な出来事が待っていました。
この建物を見た感じは「小さいな!」ですが、中に描かれているイコン画で「東方正教」の素晴らしさを身をもって体験したのです。
小生の的確でない言葉よりも、「地球の歩き方」を引用した方が「その素晴らしさ」が体感できると思います。
「アルバナシ村で最も古い教会、半ドーム式の内部は絢爛たるイコン、壁画で埋め尽くされている。16~17世紀にかけての宗教画、「運命の車輪」「イエスの木」など非常に美しい。」
この言葉の通り、壁も柱もドーム状にになっている天井も、イコンとフレスコ画で「埋め尽くされている」というものでした。
絵画には、聖書の物語の様々な場面が描かれていますが、そこには、どのくらいの人物像が描かれているのでしょうか?
外から見ると「小さい!」と感じた教会ですが、中に入ってみますと、絵画の数と美しさに圧倒されて言葉が出ませんでした。
男性と女性ではお祈りする部屋(礼拝堂)が別で、奥の男性部屋には、キリストの生涯が、女性の部屋には、マリアの生涯が描かれているといいますが、ただただ「唖然!」として見惚れていました。
また、「人生の車輪」は、女性用礼拝堂の側室の壁にあるのですが、太陽を中心とした宇宙の4要素、12の星座、12の月が描かれていて、それを天使が回しているそうです。そして、その車輪の外側に人間の一生が描かれていて、神を信じないものは地獄に落ちていく様が描かれているといいます。
でも、撮影禁止でしたから、この素晴らしい内部を撮影できませんでした。
どうしても見たい方のためにWikipedia(「ブルガリア ヴェリコ・タルノヴォ」で検索)から写真を借用しました。
いかがですか?絵画で埋め尽くされている様子がわかりますね! ここは、奥の男性礼拝堂でしょうか? 場所がここだったのか定かではないのですが、中を拝見した後に「驚き!」の演出が待っていました。 先ほど、修道士と申し上げた方々による生コーラスの演奏があったのです。 |
その素晴らしい歌声に「涙が止まらなかった!」とか「鳥肌たった」というような声がツアーメンバーから出ましたが、演奏が終わった後には、皆さん、その歌声の余韻に浸っているようで寡黙になっていました。 ところで、この方たちは、修道士ではなく「聖歌隊」の方々だそうです。 私達がここを去るときには、整列して見送って頂きました。 この方たちを呼んだのも、ワールド航空サービス社の演出でしょうね!本当に有り難いことです。 |
こうして、この聖誕教会を後にしたのですが、その印象があまりにも強かったものですから、次の訪問地であるコンスタンツァリエフ・ハウスのことを忘れてしまいそうです。
コンスタンツァリエフ・ハウスは、「アルバナシで最も美しいといわれる、オスマン朝ヴェリコ・タルノヴォ総督の親戚にあたる女性の旧家。(地球の歩き方)」であると説明しています。
でも、最も美しいのは「旧家」ではなく、総督の親戚にあたる「女性」ですよね!
2階のリビングルームには、トルコとブルガリアの生活や伝統文化を感じさせるソファや織物などが置いてある、ということですが、良く覚えておりません。
<コンスタンツァリエフ・ハウス> |
<2階のリビングルーム?> |
このコンスタンツァリエフ・ハウスは、聖誕教会から歩いて5~6分という距離でした。この豪邸には約20分くらい滞在したでしょうか?
アルバナシ村の見どころとしては、この二つ以外に聖ニコラ修道院などがありますが、村の景色は、誠に美しくお陰でバスまでという短い時間でしたが、楽しい散策をすることができました。
<アルバナシ村散策> |
<犬がアルバナシ村の案内役?> |
これからヴェリコ・タルノボ市内に戻って「サモヴォドスカタ・チャルシャ」という舌が絡みそうな言葉の「職人通りでの自由行動」が待っています。
サモヴォドスカタ・チャルシャのチャルシャは、「市場」という意味だそうで、この通りには、金属加工、陶器、織物、革製品、木彫り、絵画などの小さな店が軒を連ねています。
その店の中で、特に女性の皆さんに人気だったのがバラの香りがする石けん、化粧品などを扱っている店で「あっ!」という間にクリームが店の棚から消えてしまいました。
<職人通りの雑貨店?> |
<同じく皿の陶器を売る店> |
左写真の撮影時刻が15時14分ですからアルバナシ村から急いで帰ったということですが、ここで自由になってホテルに帰れるのか?と心配しました。でも、まったく問題ありませんでした。
この通りをまっすぐ行きますと、大きな通りにぶつかりますが、車に注意して通りを横断しますと、そこがホテルだからです。
そんなことより、私達がここで何をしたのか?気になりますよね!
私達は、どんな店があるのか「千鳥足」で歩いたのですが、まず、バラの香りをゲットしたいと皆さんがいなくなってから店に向かいました。
ところが、先ほど申し上げたように買いたいと考えていたクリームが棚から殆ど消えて無くなっていたのです。
でも、ご安心を!いくつか残ったクリームと代替品をゲットできました。
これが終わりますと、道を戻って気になっていた絵画の店に向かいました。幸い、絵画を描いている職人さんが目に飛び込んできました。
こうなると、かみさんの出番です。旅行の記念にいつも絵を買って帰るからで、ヴェリコ・タルノボを描いた絵画をいくつか眺めて、その中から気に入った絵を購入しました。
また、この絵に職人(画家)のサインをして頂きました。(小生の独り言・・・それにしても、絵が家に溢れて置くところがなくなってきたな!)
<バラ製品の店> |
<購入した絵にサインをしているところ> |
バラの店にこのような美しいポスターがあったのか?と驚くでしょうね!店の人に断って撮影したのですが、春のバラ祭りの素晴らしさが伝わってくるようです。
さて、ここの見学を終わりますと、ヴェリコ・タルノボのレストランで夕食です。
レストランの名前はHADJINIKOLIHAN(何と読むのでしょうか?)です。
以上が夕食のラインナップですが、名前がよくわかる?と思いますよね。もちろん、ワールド航空サービス社からいただいたMENUに書いてありました。 でも、小生のメモには、面白いことが書いてありました。 ・ 前菜の鶏肉とセロリのチーズ包みは「美味!」・・・シーザーサラダのことでしょうか? ・ 牛肉の春巻き風包み、トマトソースは「普通」かな?・・・ケネロニビーフのこと? ・ チョコレートムースは「まぁまぁ」。 飲み物?二人とも赤ワインをいただいてしまいました。ありがとうございました。 |
<これはパン?> |
<シーザーサラダ> |
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<ケネロニビーフ> |
<チョコレートムース> |
明日はホテルを8時15分に出発してドナウ川を渡ってルーマニアに入国です。
でも、ちょっぴり残念なのは、国境の手前にブルガリアの世界遺産イウァノウォの石窟教会群に寄らなかったことです。
今年(2013年春)のツアーでは予定に入っていましたので、一安心ですね。
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