8月5日(金)アンダルシア地方
    
  (グラナダ、ミハスからセビーリャへ)


                                 No.10



 今日は、今回の旅で最も見たいと考えていたグラナダのアルファンブラ宮殿に行くことになっています。

 ここで、突然ですが、このツアーはスペインのどの辺りを走ってきたのかをお伝えします。
 先ず、スペインにはオランダのアムステルダムからバルセロナに飛行機で入りました。バルセロナは、オリンピックが開催されましたので有名ですが、スペインのどの辺りだと思いますか?小生も知らなかったのですが、イベリア半島の北東?のフランスとの国境に近い地中海に面したところです。バルセロナから南に海岸沿いを約370㎞走りますと、バレンシア(地方)に到着します。ドン・キホーテのことを申し上げたカスティーリャ・ラ・マンチャ地方は、バレンシアから見ますと西、つまり、内陸部にあります。ラ・マンチャからまっすぐ南に行きますと、アンダルシア地方のグラナダがあります。

 このアンダルシア地方は、スペイン観光のハイライトとでもいうべきところで、私たちが訪れた
グラナダ(アルファンブラ宮殿)、コルドバ(歴史地区)、セビーリャ(大聖堂とアルカサル)のほか、深い渓谷にかかる石橋が印象的なロンダ、ピカソの生誕地マラガなどの見どころがあり、また、フラメンコや闘牛の本場としても名高い地方です。

 ということで、午前中アルファンブラ宮殿に向かいました。

 
<独り言>
 ところで、アルファンブラ宮殿が素晴らしいところであったことは良く覚えているのですが、宮殿のどこがどうだったのか当時も現在もよくわからないのです。誠に情けない話なのですが、写真を整理して頭の中も整理することにしました。この旅行で撮影した写真は600枚を超えていますが、ハードディスクにコピーした写真はどういうわけか撮影順になっていません。もちろん、表示を撮影順になるよう操作するのですが、翌日になって電源を入れますと元の木阿弥です。
 これで、何がしたいのかといいますと、A4版に20枚の写真を印刷して、それを日付順、時間順にして、日程表やメモを頼りに写真の場所や見学の様子などを確認しようとしたのです。
 そのお陰で何とか旅行記が書けそうですが、かみさんが言うように記憶が新しいものから書いていく方が合理的なのかも知れませんね。

 
というようなみっともない話は忘れていただいて、アルファンブラ宮殿のお話をしたいと思います。
 小生は、この宮殿をイスラム教のモスクのようなものではないのかと考えていたのですが、もっと優雅なまさに王様が住む宮殿でした。
 そして、スペインのことを「乾いた大地」というイメージが焼き付いた小生には、この宮殿を包む緑と草花が正反対なものですから、驚いてしまい、何度「素晴らしい」や「美しい!」という言葉を発したことでしょう!

 小生がこのように感激したのは、そこが「ヘネラリフェ」という世界遺産に登録された庭園だったことが原因なのですが、不勉強の小生には「水と緑と草花」が調和したこの美しい光景も宮殿の一部だと思っていたのです。

 話をこの日の朝に戻していただいて、ホテル出発が8時20分、宮殿の入場券売場近くの駐車場に着いたのが8時40分くらいだったと思いますが、売場には入場券を求めて長い行列ができていました。


      駐車場に到着

   ヘネラリフェ庭園に向かって

 バスを降りたところでスペイン人の案内人(左写真中央の赤いシャツの男性)が紹介され、彼から「入場券を4回使うので紛失しないように!」という注意がありました。それはともかく、この赤シャツさん、身体と顔つきが厳ついのに正確ではない日本語を操りながら、冗句を入れて説明しているので、そのアンバランスがとても愉快でした。
 ところで、入場券4回の使い道ですが、宮殿には4つの区域があるということでしょうか?
 小生のメモには「1回目はヘネラリフェ庭園?」「2回目は宮殿そのもの」「3回目は身分の低い人達が住んでいたところ」「4回目は・・・」となっていますが、これでは何だかわかりませんよね。
 実際には入場券は午前と午後に分かれていて、チケットをチェックするポイントが3つあるそうです。一つ目がナスル宮殿で、ここはアクセス時間が30分単位で指定された時間以外はアクセス出来ないそうです。もう二つは「ALCAZABA(アルカサバ)」と「ヘネラリフェ」だそうです。
 ここも、午前中の入場券の人は「午前中」、午後の人は「午後」と入場が決められているそうです。
 私たちは、8時50分くらいにはヘネラリフェ庭園にいましたので、当然のことながら全てが午前中の入場だったことになります。
 それにしても「身分の低い人達が住んでいたところ」というのは何でしょうか?
 後でビデオを見ましたら。ヘネラリフェ庭園の一部なのでしょうか?緑溢れる歩道があり、そこを歩きながら赤シャツさんが「ここには5000人のどれが住んでいた」というような話をしていましたので、そこを指しているのでしょうか?

 事前の説明が長くなってしまいましたが、アルファンブラ宮殿の見どころは、入場券のチェックでわかるように
1 王宮(ナスル王朝など)
2 アルカサバ(最も古い城塞跡)
3 カルロス5世宮殿
4 ヘネラリフェ庭園(宮殿の離宮)
 ということになります。私たちは、まず、ヘネラリフェ庭園に向かったのです。




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