No.12

 ヘネラリフェ庭園のアセキアの中庭の階段を登ると、そこからはアルファンブラ宮殿が見えました。ヘネラリフェ庭園はアルファンブラ宮殿の一部なのに宮殿は、別な存在のように感じてしまいます。(離れているのだから当たり前!)


 アセキアの中庭

 アルファンブラ宮殿

 ヘネラリフェから次に向かったところは、「カルロス5世宮殿」です。当然、歩いていったのですが、写真の撮影時刻で確認しますと、30分くらいかかっています。
 上の右側の写真に「うっすら」とトンガリ帽のような建物が見えますが、サンタ・マリア教会(キリスト教会)です。

 途中、どのようなところを通ったのか?イマイチはっきりしませんが、写真で確認しますと、緑のトンネルや門、階段などを「ゆっくり」歩いたようです。


 花と緑のトンネル

 美しい階段

 サンタ・マリア教会

 写真左を見てください。見事な花と緑のトンネルでしょう!真ん中の階段も風情があるでしょう。右側のサンタ・マリア教会はレコンキスタでキリスト教徒によって築かれた建物ですが、アルファンブラ宮殿と調和しているでしょうか?
 この後にカルロス5世宮殿(ルネサンス様式)を見学するのですが、ここもカルロス1世(ローマ皇帝カール5世)が王妃イサベルのために建てた宮殿だそうですからレコンキスタ後のキリスト教徒によって建設されてものです。

 それにしても、ヨーロッパの歴史は、わかりづらいものですね。なぜここを「カルロス1世宮殿」と言わないで「カルロス5世宮殿」と言うのでしょうか?
 でも、イスラム文化やレコンキスタという歴史を反映した建築物が残っているのですから変な「イチャモン」はつけないでおきます。
 小生の勉強不足かも知れませんし、なんといっても王宮(アルファンブラ宮殿)の素晴らしさ、凄さに圧倒されて、訪問したときには名前のことなど感づきもしませんでした。

 ところで、「アルファンブラ宮殿」や「王宮(ナスル王宮)」「カルロス5世宮殿」などという言葉が出てきますが、理解に苦しみますよね。
 小生は、アルファンブラ宮殿という言葉を「ヘネラリフェ庭園」を含めて全体のことを指していると勝手に理解しています。

 というような話は、このくらいにして、私たちは、アセキアの中庭を9時13分くらいに出てサンタ・マリア教会のそばを9時30分に通過し、その数分後にカルロス5世宮殿に着きました。


 カルロス5世宮殿の外観

 同じく内側

 イスラム情緒が溢れるアルファンブラ宮殿に四角い大きな建物のカルロス5世宮殿は調和しているでしょうか?
 ところで、中に入って見ますと「あれ!」と驚いてしまいます。ご覧のように丸い円形の建物が出現するからです。ここは、王宮ですから王様や王妃が住むべき建物ですが、住んだことはないそうです。
 建設時にグラナダ王国時代の建物をいくつか取り壊したそうですから「スペイン王の暴虐な試み」などと批判されたそうです。

 今は音響効果がよいことからコンサート会場として利用されているほか、1階は国立スペイン・イスラム美術館になっているそうです。

 さて、ここからどこに行ったのでしょうか?「そんなこと、お前が考えろ!」という声が聞こえそうですね。次は「なする宮」といわれる王宮です。



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